カウンセリングって何?
カウンセリングという言葉は聞くけれど、具体的にはどんなものなのか分かりづらいと思うので、私の考えをお伝えしたいと思います。
心の問題について専門家と一緒に取り組むことは、『心理療法』と言います。
その中で、話し合いを中心に行うものが『カウンセリング』です。
カウンセリングは、相談をされる方とカウンセラーの2人で話をしていきます。もしかするとカウンセラーが指示やアドバイスをするのだという風に思われる方もあるかもしれませんが、それはあまりされません。
なぜなら、「こうした方がいいよ」と人に言われても、それをするのが簡単じゃないからです。
ただし、方法や理論が分かっていればうまく行くという場合にはお伝えします。
例えば、相手に思いが伝わらずギクシャクする場合、伝え方によって解決すると思われる時はその「伝え方」をお伝えします。
あるいは、恋愛で苦しんでいるとき、それが男女の考え方や脳の違いによるものだと分かればうまくいくと思われる場合は、それをお伝えします。
ただし、ほとんどの場合、これらの問題には心の中に抱えている自分自身の思い込みやずっと解消されないままの感情が影響して起こっているので、同時にその心の部分も見つめて、からまりをほどいていくことが重要です。
きっと多くの人が悩んだとき、誰かに相談したり、本を読んだり、あるいは何かのセミナーに参加したりしているかもしれません。
それで、なんとなく元気が出たり、やってみようと思えるかもしれません。
それでも、悩みが解消していないなら、悩みの根本に到達していないのだと思います。「こうした方がいい」と分かっていてもできないことも多いですね。
分かっていてもできないのは自分で納得できていないからです。いくら正しいことでも自分で腑に落ちていなければ行動はできません。
話すだけで本当に変わるのか
と思われるかもしれません。それはそうですよね。でも、本当の意味で話せたとき必ず変化が起こります。
普段一人で考えたり、誰かに話しても解決しないのは、表面的な部分を何度も何度も繰り返し考えているためで、その奥の本当の自分の心に触れたときには、自分で自然に分かります。
話しながら「あ、これやね」とか「自分がこんなこと思ってるとは思わなかった」、「涙が出るとは思わなかった」・・と言われます。
何が心につかえていたのか自分で腑に落ちるのです。それまではこんなことを自分が思っているとは思っていなかったけれど、これが怖かったんだと分かるのです。
一人でやるのは最初はかなりむずかしいです。だから、ガイドと一緒にやるのです。
これがカウンセリングです。