私は私。― ゲシュタルトの祈りに寄せて

ゲシュタルト療法の創始者フリッツ・パールズが自然の中でたばこを手に微笑む肖像画。彼の考え方の言葉も描かれている。

ゲシュタルト療法の創始者フレデリック・パールズ(1893〜1970)のことばを紹介します!

私は私のことをやり、あなたはあなたのことをする。

私はあなたの期待に応えるためにこの世にあるのではないし、あなたも私の期待に応えるためにこの世にあるのではない。

あなたはあなた、私は私。

それでも、たまたま私たちが触れ合えたなら、それはすばらしい。

もしそうでなかったなら、それはそれでまたいい。

Ich lebe mein Leben und du lebst dein Leben.

Ich bin nicht auf dieser Welt, um deinen Erwartungen zu entsprechen –

und du bist nicht auf dieser Welt, um meinen Erwartungen zu entsprechen.

ICH BIN ich und DU BIST du –

und wenn wir uns zufallig treffen und finden, dann ist das schön,

wenn nicht, dann ist auch das gut so.

Fritz Perls

これは、ゲシュタルト療法の哲学をあらわす言葉として、 パールズがワークショップなどでよく朗読していたそうです。

これを書いたフレデリック・パールズは、型破りで自由な心を持った心理療法家でした。

「今ここ」の感覚を大切にしながら、人との関係も、すれ違いも、すべてを受け入れる姿勢をこの詩に込めたのではないでしょうか。

パールズは、自伝の中で自分の弱さや悪癖をさらけ出しています。

彼は、自分自身をゲシュタルト療法の“生きた見本”にしようとしたのです。

その誠実さとユーモアについひき込まれてしまいます・・。

パールズは、過去を語るだけでは癒しは起こらないと考えました。

「今ここ」の体験に意識を向けることで、人は本来の力を取り戻せると信じていたのです。

禅の体験を通じて、思考を手放し、ただ感じることの大切さを学んだ彼の言葉には、深い静けさがあります。

ゲシュタルト療法の創始者フリッツ・パールズが自然の中でたばこを手に微笑む肖像画。彼の考え方の言葉も描かれている。

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