私は私のことをやり、あなたはあなたのことをする。
私はあなたの期待に応えるためにこの世にあるのではないし、あなたも私の期待に応えるためにこの世にあるのではない。
あなたはあなた、私は私。
それでも、たまたま私たちが触れ合えたなら、それはすばらしい。
もしそうでなかったなら、それはそれでまたいい。
Ich lebe mein Leben und du lebst dein Leben.
Ich bin nicht auf dieser Welt, um deinen Erwartungen zu entsprechen –
und du bist nicht auf dieser Welt, um meinen Erwartungen zu entsprechen.
ICH BIN ich und DU BIST du –
und wenn wir uns zufallig treffen und finden, dann ist das schön,
wenn nicht, dann ist auch das gut so.
Fritz Perls
これは、ゲシュタルト療法の哲学をあらわす言葉として、 パールズがワークショップなどでよく朗読していたそうです。
これを書いたフレデリック・パールズは、型破りで自由な心を持った心理療法家でした。
「今ここ」の感覚を大切にしながら、人との関係も、すれ違いも、すべてを受け入れる姿勢をこの詩に込めたのではないでしょうか。
パールズは、自伝の中で自分の弱さや悪癖をさらけ出しています。
彼は、自分自身をゲシュタルト療法の“生きた見本”にしようとしたのです。
その誠実さとユーモアについひき込まれてしまいます・・。
パールズは、過去を語るだけでは癒しは起こらないと考えました。
「今ここ」の体験に意識を向けることで、人は本来の力を取り戻せると信じていたのです。
禅の体験を通じて、思考を手放し、ただ感じることの大切さを学んだ彼の言葉には、深い静けさがあります。

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