ハイ、きれい。
お気に入りの花をこの美しい花瓶に挿していたときのことです。
このお花スターチスの仲間ですが、カサカサして枝も弾力があるんです。
適当な長さに切って、一本ずつ花瓶に挿していく。
するとビョンとぜんぶ飛び出して、なかなかうまく花瓶に収まらない。
黙って見守っていたわたくしのお花師匠が見かねて言いました。
「からませて入れたらいい」と。
なんですって！ からませる。
ギュギュッとすると枝がまとまり、うまく収まるではありませんか。
おー、ステキ。
からませる？
私はこれまで、このたぐいの小さな花はなるべくからまらないように注意して扱っていました。
からまるとなかなかほどけないし、花はバラバラ落ちるし・・
私はやり直すこと前提でちまちまやっていたのです。
からまないようにするのは私にとって当たり前すぎて疑ってもみなかったこと。
一本一本慎重にやるんじゃなくて、ざざっと思い切りよく束ねて挿す。
思いつかなかった。
あえてからませる。
逆転の発想なんですけどー。
当たり前のことって思い込んでることに気づかないと新しい発想も行動もないんですよね。
これってカウンセリングの現場でもよくよく起こります。
当たり前に気づくとウロコが落ちちゃいます。
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