悩むのはどうして?~正体は、自己不一致という理想と現実のズレ~

理想と現実の球体を両手に持ち、正面を向いて少し不思議そうな表情を浮かべる女の子のイラスト。「悩みの原因。それは理想と現実のズレ。」という文字が描かれている。
もくじ

第1章 
悩みの原因は“自己不一致”
〜理想の自分とセルフイメージのズレとは?〜

悩みって、なんだかモヤモヤしてて、正体がつかみにくいよね。

でも実は、心理学的にはけっこうハッキリした構造があるんだ。

その名も――自己不一致

これは、心理学者カール・ロジャーズさんが提唱した概念で、

「理想の自分」と「現実の自分」がズレてる状態のこと。

A: 理想の自分って?

B: こうなりたい!って思ってる自分のイメージ。
  たとえば「もっと社交的になりたい」とか「自信を持ちたい」とか。

A: 現実の自分って?

B: 今の自分が「こうだ」と思ってるイメージ。
  たとえば「人前で話すの苦手…」とか「私なんて…」とか。

この2人――理想のわたし現実のわたしが、脳内でケンカしてると、悩みが発生するんだよね。

理想:「もっと輝きたいんだ!キラキラしたいんだ!」

現実:「いやいや、今の私は地味で無力で…」

理想:「そんなの認めない!もっと頑張れよ!」

現実:「うぅ…プレッシャーで動けない…」

こんな感じで、脳内ドラマが繰り広げられてるわけ。

しかもこの現実のわたし、ちょっとくせ者でね。

「現実」って言ってるけど、実は事実じゃなくて“セルフイメージ”なんだ。

セルフイメージとは、自分が自分をどう見ているかっていう“自己概念”。

つまり、「私はこういう人間だ」と思ってるイメージのこと。

そしてこのセルフイメージ、けっこうデタラメ。

過去の経験とか、周囲の評価とか、思い込みとかで、いつの間にか形作られてるんだ。

だから、現実のわたしの言ってることが「真実」とは限らない!

でも、脳はそのイメージ通りに行動しちゃうから、悩みが深まるんだよね。

ここでポイント!

・悩みの正体は、理想のわたし現実のわたしのすれ違い

現実のわたしの「現実」は、事実じゃなくてセルフイメージ

・セルフイメージが低いと、理想のわたしに近づけない

・脳内ドラマがヒートアップすると、悩みが長期化する

さてさて、次は理想のわたしの正体をもっと深掘りしてみよう!

実はこの子、ちょっと勘違いしてるかも…!?

第2章 
理想の自分がズレてる?
〜悩みを深める“目的と手段のすり替え”とは〜

さてさて、前章で登場した理想のわたし

「こうなりたい!」って夢を語る姿はキラキラしてるけど…

実はこの子、けっこう勘違いしやすいんだよね。

たとえばこんなセリフ。

理想:「お金があれば幸せになれるんだ!」

現実:「えっ…それって本当に望みなの?」

ここで登場するのが、目的と手段のすり替え問題

目的と手段は間違いやすいよ、というお話はコチラ

・「お金がほしい」って言ってるけど、実は「自由になりたい」が本音だったり

・「評価されたい」って言ってるけど、ほんとは「安心したい」だったり

・「痩せたい」って言ってるけど、実は「自分を好きになりたい」だったり

つまり、理想のわたしが掲げてる目標が“本当の望み”じゃないことがあるってこと!

このすり替え、心理学では代理目標って呼ばれることもあるよ。

本来の欲求を満たすための手段が、いつの間にか目的になっちゃう現象。

たとえば…

理想:「お金があれば、やりたいことができる!」

理想:「お金があれば、やりたくないことをしなくて済む!」

理想:「だから、もっともっと稼がなきゃ!」

でも実際は…

現実:「えっと…やりたいことをしたいし、やりたくないことはしたくないってことだよね?」

現実:「それってつまり、心の自由がほしいってことじゃない?」

そう、本当に欲しいのは“自由”なのに、なぜか“お金”を追いかけ続けてる

しかもその過程で、自由を犠牲にして働きまくるという矛盾ループに突入!

理想:「自由がほしい!でもそのために、自由を捨てて働くぞ!」

現実:「えっ…それ、逆走してない!?」

この状態、まるで「水を求めて砂漠を走ってたら、ペットボトルのラベルだけ集めてた」みたいな感じ。

喉は乾いたままなのに、ラベルだけ増えていく…みたいな。💦

ここで大事なのは、

理想のわたしが掲げる目標が、本当に自分の望みかどうか見直すこと

社会的理想(こうあるべき)と個人的望み(こうありたい)を区別すること

・目的と手段が逆転してないかチェックすること

理想のわたしが本音に気づけば、現実のわたしとの仲直りも近づくかも!

次は、現実のわたしのセルフイメージ問題に迫ってみよう〜!

第3章 
セルフイメージが低すぎる件
〜無力感の正体とその影響〜

さてさて、理想のわたしの暴走がひと段落したところで、今度は現実のわたしのターン!

この子、実はめちゃくちゃ繊細で、すぐに「私なんて…」って言っちゃうタイプ。

その原因は――セルフイメージの低さ!

セルフイメージとは、自分が自分をどう見ているかっていう“自己概念”。

心理学では「自己効力感(self-efficacy)」とも関係していて、

「自分にはできる!」って思えるかどうかが、行動の原動力になるんだ。

でも現実のわたしは、こんなふうに考えがち。

現実:「どうせうまくいかない…」

現実:「失敗したらどうしよう…」

現実:「人にどう思われるか怖い…」

現実:「お金がなくなったら終わりだ…」

 失敗が怖いときはコチラ👇

このネガティブな声、実は無力感モンスターのささやきなんだよね。

しかもこのモンスター、めちゃくちゃ口が達者で、脳内に勝手に住み着いてくる!

無力感モンスター:「お前には無理だよ〜ん」

現実:「うぅ…やっぱり私には無理かも…」

理想:「いやいや、行こうよ!」

現実:「でも怖い…」

無力感モンスター:「ほらね、動けないでしょ?オレの勝ち〜!」

この状態になると、理想のわたしのところに行きたくても、足がすくんじゃう。

まるで、夢の国のチケットは持ってるのに、入口で「私には入る資格がない…」って立ち止まってる感じ。

でもここで大事なのは、セルフイメージは“事実”じゃないってこと!

ただの“思い込み”であることが多いんだ。

・過去の失敗

・他人の評価

・環境の影響

・比較癖(SNSで他人と比べちゃうやつ!)

こういう要素が積み重なって、現実のわたしのセルフイメージがどんどん縮んじゃう。

でも、それって本当の自分じゃない!

心理学的にも、セルフイメージは可塑性(かそせい)があるって言われてるよ。

つまり、柔らかくて変えられるってこと!

現実:「えっ…私って変われるの?」

理想:「もちろん!まずは自分の本音を知ることからだよ!」

無力感モンスター:「ちょっ…待って!オレの居場所が…!」

次章では、理想のわたし現実のわたしが仲直りするための“自己一致”について、解説していくよ〜!🫧✨

悩みは理想と現実のギャップ。
理想と現実のズレが大きい様子(自己不一致)を描いたイラスト。

悩みは理想と現実のギャップ。
理想と現実のズレが縮まる様子(自己一致)を描いたイラスト。

第4章 
悩み解消のカギは“自己一致”!
〜理想と現実を統合する方法とは?〜

悩みの正体が「理想のわたし vs 現実のわたしのすれ違い」だとしたら、

その解決方法はズバリ――仲直り

心理学ではこれを自己一致(self-congruence)って呼ぶよ。

つまり、「なりたい自分」と「今の自分」が手を取り合って、同じ方向を向くこと。

理想:「ぼくの夢、聞いてくれる?」

現実:「うん…でも、私にもできるかな?」

理想:「できるよ。だって、君の中にぼくがいるんだもん!」

現実:「…えっ、ちょっと泣きそう」

この“自己一致”が起きると、悩みはスーッと溶けていく。

なぜなら、ズレがなくなるから

ここでちょっと脳科学の話も入れてみよう。

人間の脳は、認知的不協和(cognitive dissonance)という状態を嫌う性質があるんだ。

これは、「自分の信念」と「行動」が食い違ってるときに、モヤモヤする現象。

たとえば、「健康が大事!」って思ってるのに、夜中にポテチ食べちゃうと、罪悪感が湧くやつ。

このモヤモヤを減らすために、脳はどっちかを変えようとする。

つまり、理想に合わせて行動を変えるか、行動に合わせて理想を下げるか

でも、悩みが深いときは、どっちもできずにフリーズしちゃう。

だからこそ、理想と現実のイメージを調整して、自己一致を目指すことが大事なんだ。

ここでポイント!

・自己一致とは、「理想の自分」と「セルフイメージ」が統合された状態

・脳はズレを嫌うので、一致するとスッキリする

・悩みは、ズレがあるからこそ生まれる

・ズレがなくなれば、悩みは“成長の途中”に変わる

そしてもうひとつ大事なのが、イメージの力

人は、現実よりも“自分がどう感じているか”で行動を決めることが多い。

つまり、セルフイメージが現実をつくるってこと!

現実:「私には無理…」と思ってると、本当に無理な現実がやってくる。

でも、

現実:「私ならできるかも!」と思えたら、行動が変わって、現実も変わる。

この流れ、まるで水が流れるように自然なんだよね。

ちょっとしたイメージの変化が、人生の流れを変える。

次章では、どうやってそのイメージを変えていくか――

つまり、「なりたい自分になるための2ステップ」を紹介するよ!

第5章 
なりたい自分になるための2ステップ
〜セルフイメージのアップデート術〜

理想のわたし現実のわたしが仲直りするためには、
ただ「仲良くして〜」って言うだけじゃダメなんだよね。

必要なのは、具体的なステップ

それがこの2つ!

① 本当の自分を知る

② 本当の望みを知る

まずは①
「本当の自分を知る」

現実:「私って、ほんとはどんな人なんだろう…」

理想:「過去の失敗とか、他人の評価じゃなくて、もっと深いところにある“自分らしさ”を見てみようよ!」

ここで登場するのが、自己探究という旅。

心理学では「自己認識(self-awareness)」って呼ばれていて、

自分の感情、価値観、思考パターンを観察する力のこと。

この旅を通して、現実のわたしはこう気づく。

現実:「あれ…私って、意外と芯があるかも」

現実:「失敗しても、ちゃんと立ち直ってきたじゃん」

現実:「無力感モンスター、ちょっと黙ってて!」

そして、セルフイメージが少しずつアップデートされていく。

まるで、曇った鏡が磨かれて、少しずつ本当の自分が映ってくるように。

次に②
「本当の望みを知る」

理想:「ぼくの夢、ほんとにぼくの夢かな…?」

現実:「えっ、どういうこと?」

理想:「もしかして、世間の“こうあるべき”をそのまま信じてただけかも…」

そう、理想のわたしが掲げてる目標が、社会的理想周囲の期待だったりすると、

現実のわたしは「それ、私の本音じゃないよ…」ってモヤモヤしちゃう。

だからまずは、自分の内側から湧いてくる“ほんとの望み”を見つけることが大事!

・「自由になりたい」

・「安心したい」

・「自分を好きになりたい」

・「誰かと深くつながりたい」

こういう“感情ベースの望み”が、本当の理想のわたしの正体。

この2ステップが進むと、理想のわたし現実のわたしはこう言う。

理想:「君ならできるって、信じてるよ」

現現:「うん…私も、ちょっと信じてみる!」

そして、悩みは“苦しみ”から“成長のプロセス”に変わる。

自己探究は、幸せ探究でもある。

それは、外に答えを探すんじゃなくて、ほんとうの自分になる旅。

理想と現実の球体を両手に持ち、正面を向いて少し不思議そうな表情を浮かべる女の子のイラスト。「悩みの原因。それは理想と現実のズレ。」という文字が描かれている。

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