はじめに:
変わりたいのに動けないのはなぜ?
「もうムリ…このままじゃ干からびる…」
そう思ってるのに、なぜか今日も同じ場所にいる。
職場、人間関係、生活習慣…不満はあるのに、なぜか動けない。
まるで、ぬるま湯に浸かったカピバラ状態。
でもね、それってあなたの意志が弱いわけじゃないんです。
脳のしくみが、そうさせてるんです。
脳は基本、変化がキライ。
新しいことにチャレンジするより、「昨日と同じ今日」を選びたがる。
これは生存本能の一部で、脳が「安全第一!」って叫んでるから。
つまり、あなたが動けないのは、
「怠けてるから」でも「勇気がないから」でもなくて、
脳が“安定”を優先してるだけなんです。
でもその“安定”が、今や苦痛になってるなら…?
さあ、ここからは「苦痛 vs 恐れ」の心理バトルを、笑いと科学でひも解いていきますよ〜!
苦痛なのに現状維持する理由|
脳が“安定”を選ぶしくみ
たとえば、職場がストレスまみれ。
上司は鬼、同僚は抜け殻、仕事は無限ループ。
それでもなぜか、辞めずに今日も出勤してしまう。
これ、脳のしくみを知るとめちゃくちゃ納得できるんです。
脳は基本、予測できることが大好き。
たとえそれが苦痛でも、「知ってる苦しみ」の方が安心なんです。
これは恒常性(ホメオスタシス)っていう、生理的なしくみが関係してる。
恒常性とは、体や心を一定の状態に保とうとする働き。
気温が下がれば震えるし、暑ければ汗をかく。
それと同じように、脳も「変化=危険かも!」って判断して、
なるべく昨日と同じ今日を選ぼうとする。
つまり、苦痛でも「慣れた苦痛」なら、脳はそれを“安全”とみなす。
これが、“ぬるま湯の苦しみ”に浸かり続ける理由なんです。
もちろん、これは怠けてるわけじゃない。
脳があなたを守ろうとしてるだけ。
でもその結果、苦痛が“日常”になってしまうこともある。
さあ、次はこの“仮の安全地帯”の裏に潜むもうひとつの主役、
“恐れ”という名のモヤモヤ怪獣について見ていきましょう〜!

恐れの正体は“未来の不確実性”|
ビリーフが恐怖を増幅する
「辞めたらもっと悪くなるかも」
「転職しても、また同じことの繰り返しかも」
「そもそも私にできる仕事なんてあるの? 就職できないかも・・」
…この“かも”たち、脳内でどんどん増殖していくのはなぜか?
それは、脳の扁桃体(へんとうたい)という場所が、
「危険かも!」っていう情報にめちゃくちゃ敏感だから。
扁桃体は、感情の警報装置みたいなもので、ちょっとでも不安な気配を感じると、
「やめとけー!未知は危険だー!」って全力で叫び出す。
でも実は、その叫びの背後には、
ビリーフ(思い込み)という“脳内の脚本”があるんです。
たとえば…
・未知のものは危険
・失敗したら終わり
・自分にはムリ
・うまくいくわけがない
こういうビリーフがあると、扁桃体は「それ正解!」って信じて、恐れをどんどん増幅する。
つまり、恐れの正体は“未来”じゃなくて、“信じてる脚本”なんです。
例えるなら、あなたの脳内には“お化け屋敷の設計図”があって、その図面に沿って、恐れが勝手にお化けを配置してる感じ。
でもその設計図、ほんとに必要?
しかも、けっこう昭和のホラー仕様じゃない?
恐れは、未来の出来事そのものじゃなくて、
「こうなるかも」っていう想像+ビリーフの合作。
だからこそ、見直す余地があるんです。
次は、この恐れとどう向き合えばいいのか、“敵じゃない恐れ”との付き合い方を見ていこう〜!
ビリーフ(観念)と感情の関係については、ココ読んでね。

恐れは敵じゃない|
“注目して!”という脳からのサイン
恐れって、なんかこう…
得体が知れないし、近寄りたくないよね。
触れたら一気にのみ込まれそうで、 できるだけ見ないようにしてる。
でもね、恐れってほんとは、 「危険だよ!」じゃなくて「ここ、ちゃんと見て!」って言ってるだけなんです。
そう、恐れは脳の注意喚起係。
黄色いベスト着て、誘導棒振ってる感じ。
「ハイ注目〜!このビリーフ、見直しポイントですよ〜!」って言ってる。
でも私たちは、怖いものには目をそむけたくなる。
だから、恐れの声を無視してしまう。
すると脳は、「聞いてないならもっと叫ぶぞ!」って、
恐れをさらに強くしてくる。
つまり、恐れは敵じゃなくて、
“ビリーフ点検のお知らせ”なんです。
たとえば、
A: 「辞めたら人生終わるかも…」
B: 「その“終わる”って、どこ情報? 脳内ニュース?」
こんなふうに、恐れを感じたら、
その裏にあるビリーフを見つけて問いかけてみる。
「それって本当?」「誰が決めたの?」って。
恐れは、あなたの望みを邪魔してるんじゃなくて、
その望みに近づくために、見直すべき“思い込み”を教えてくれてるんです。
次は、そんな恐れとどう付き合えばいいのか。
「苦痛に耐える vs 恐れに立ち向かう」っていう、あのしんどい二択にちょっとした抜け道を見つけに行こう〜!
苦痛に耐える vs 恐れに立ち向かう|
どっちもしんどい時の処方箋
「今のままはツラい。でも変わるのもこわい。どっちもイヤ!」
…はい、それがまさに“詰み状態”です。
苦痛に耐えるのも、恐れに立ち向かうのも、どっちもエネルギーがいる。
しかも、どっちも脳にとっては“非常事態”。
でもね、ここで大事なのは、「戦わなくていい」ってこと。
苦痛と恐れの間に、もうひとつの選択肢があるんです。
それが、“ちいさい一歩”。
たとえば、
・「辞める」じゃなくて「求人サイトを眺める」
・「転職する」じゃなくて「友達に話してみる」
・「環境を変える」じゃなくて「昼休みに外に出てみる」
このくらいなら、扁桃体も「まあ、それくらいなら…」って許してくれる。
脳は、急な変化には反応するけど、ちょっとずつなら慣れてくれるんです。
これは、行動活性化(Behavioral Activation)っていう心理療法の考え方にも近くて、
「小さな行動が、感情と認知を変えていく」っていうアプローチ。
つまり、苦痛に耐える必要も、恐れと戦う必要もない。
“ちょっとだけ動く”ことで、脳の反応をゆるめていけるんです。
そしてその一歩が、
「ぬるま湯カピバラ」から「水辺の探検家」への進化の第一歩になるかも…🐌→🧭
次は、そんな一歩の先にある“未知”について。
こわいと思ってたその世界、実はワクワクの宝庫かもしれないよ〜!
未知はこわい?それともワクワク?|
ビリーフ次第で世界が変わる
「未知=こわい」って、なんとなく思ってない?
でもそれ、実はただの脳内あるあるビリーフかもしれない。
だって、未知って本来は、
・まだ体験してない
・まだ見たことがない
・まだやったことがない
…それだけのこと。
なのに脳は、「未知=危険」って自動変換しちゃう。
まるで、初めての料理を「絶対まずい!」って決めつける偏食家みたい。
この“自動変換”の元になってるのが、
ネガティブビリーフ(否定的な思い込み)。
たとえば、
・新しいことは失敗する
・知らない世界は怖い
・自分には向いてない
・うまくいくわけがない
こういうビリーフがあると、
未知の世界は“ホラー映画の予告編”みたいに見えてくる。
でもね、ビリーフを見直すと、
未知は“冒険の予告編”に変わるんです。
だって、まだ知らない世界には、
・今まで出会ったことのない人
・やったことのない楽しいこと
・思いがけない生きがい
…そんな宝物が眠ってるかもしれない。
未知に目をそむけるってことは、可能性にも目をそむけるってこと。
それって、ちょっともったいないよね?
恐れは、「そのビリーフ、ほんとにいる?」って問いかけてくれてる。
そしてその問いに向き合うことで、未知は“こわい”から“わくわく”に変わっていく。
次は、そんな恐れとの関係をもう一度見直して、こわくて顔をそむけてた恐れに向き合ってみよう~!
おわりに:
恐れはあなたの味方です
恐れって、ずっと敵だと思ってた。
「やりたいことの邪魔をするやつ」って。
でも実は、恐れはあなたの望みを守ろうとしてる。
「それ、本当に安全?」
「そのビリーフ、まだ必要?」
「今のままで、ほんとに幸せ?」
そんなふうに、あなたの“本音”に注目させてくれる存在なんです。
もちろん、恐れはうるさい時もある。
扁桃体がフルボリュームで叫んでくるし、脳内お化け屋敷が勝手に開園しちゃうこともある。
でもその声に、ちょっとだけ耳を澄ませてみて。
「こわいよー!」の裏には、「ほんとはこうしたいんだよー!」っていう望みが隠れてる。
だから、苦痛に耐える必要も、恐れと戦う必要もない。
ただ、ちいさな一歩を踏み出してみるだけ。
その一歩が、ぬるま湯から抜け出すきっかけになって、未知の世界を“わくわくゾーン”に変えてくれる。
恐れは、あなたの味方です。
ちょっと不器用だけど、めちゃくちゃ愛情深い案内人。
恐れが差し出してくるその手を取って、ゆっくり進んでみようね。
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