変化を阻む自我の正体

やりたいとは思っているけどなかなか行動に移せない。
本当にやりたいのか分からない。意志が弱い。

自我はそんな風に思わせて、あなたの思いや行動を思いとどまらせようとします。

変化を阻む『自我』についてのお話です。

『行動できないのは行動力がないからじゃない』の記事で、行動できない理由についてお話ししましたが、今回は『自我』の観点から行動できない理由についてお話ししたいと思います。

もくじ

自我とは何か

自我とは

自我って、いったい何か・・

それは

「自分が「これが自分」と思っているもの」です。

私って料理好き。
私は人見知り。
私計算が苦手。
私あの人嫌い。
私はうさぎが好き。
私のお母さんは厳しい。
私はついつい食べ過ぎる。
私感情的って言われる。
私すぐ風邪引くよね。
私、なんとも思ってない人からは好かれるけど、好きな人とはうまくいかない。
私小さい時いじめられてた。
私・・・。
私・・・。

っていう風に無数にある「私」に関する概念。

そして、その概念をまとめたイメージが、「自分が「これが自分」と思っているもの」、つまり『自我』です。

自我の役割

自分独自の経験をすることが自我の役割です。

自我がないと「自分」という概念がないので、個別の「自分」の世界というものを経験することができません。

言ってみれば「自分フィルター」

これを通して自分の世界を体験します。

自我の性質

自我の目的は、自我の存在を死守することです。

ややこしくてすみませんが、さらにややこしいことを言います。

自我はそもそも実在しないものです。
(左脳が形成したプロジェクションマッピングのようなものだと私は理解しています。)

でも、自我がないと「自分」の世界を経験できません。

だから、自我は自我の存在を守るということを何よりも優先します。

実在しないんだけれども、あるということにしなきゃいけないんです。

あらゆる情報を駆使して、「私」というホログラムを形成しているわけです。

自我の存続があやうい状況になると、なんとしてもその危機を回避しようとするのです。

自我は悪もんじゃない

自我は変化を阻み
危険から守ろうとしている

生物や自然には恒常性を維持する機構が備わっています。

つまりいつもの状態をキープしようとする働きがある。

ヒトも長い歴史を考えると、『現状を維持する』というのがいのちを守るということでした。

なるべく同じ状況をキープするのが安全策です。

変わった行動を取るということは、いのちの危険にさらされる確率が上がるからです。

自我は恒常性を発揮して、私たちを守ろうとしています。

現代の私たちはとんでもなく変化が多い時代に暮らしています。

自我からしてみると危険がいっぱいです。

変わろうとすると、あの手この手で阻止しようとします。

たとえば

どうせ自分にはムリ。
失敗したらどうしよう。
お金ないし。
もっと違うやり方の方がいいんじゃない?
今じゃないんじゃない?
ほんとにこれがしたいのかな。
まだ準備不足だし。
もっとすごい人いるし。
もっとしたいことが他にあるかもしれないし。
今は別のことやるのが先決だし。
人にどう思われるんだろう。

新しいことを始めたり、変わろうとすると、やらない方がいい理由を頭の中でつぶやく。

変わることを思いとどまらせようとするんです。

それは、自我の存続のためです。

自我はなくすことはできません。

自我に抵抗するんじゃなく
自我というものを
理解して愛そう

変化を阻止しようとする自我は悪者扱いされがち。

自我を否定したり消そうとすれば、さらなる大きな抵抗にあいます。

自我はなくなることはありません。
私たちが生きている限りは。

自我は悪者ではありません。

『私』としていろんなことを体験できるのは自我のおかげ。

自我の役割や性質、自我としての自分がどうなりたいのか。
自我をよく知る。

それが、自我と仲良くなる方法です。

自我を知れば知るほど、自我との関係がよくなり、理想と現実の差がなくなっていきます。

現実だと思っているのは、自分フィルターを通して見た世界です。

現実は、変えることができます。

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