変化を阻むもの

2019年9月7日

やりたいとは思っているけどなかなか行動に移せない。
本当にやりたいのか分からない。意志が弱い。

自我はそんな風に思わせて、あなたの思いや行動を思いとどまらせようとします。

▼目次

  1. 自我とは何か
  2. 自我は悪もんじゃない
  3. 自我を愛そう

『行動できないのは行動力がないからじゃない』の記事で、行動できない理由についてお話ししましたが、今回は『自我』の観点から行動できない理由についてお話ししたいと思います。

自我とは何か

自我とは

「自分が「これが自分」と思っているもの」です。

私って料理好き。私は人見知り。私計算が苦手。あの人私のこと嫌いよ。私はうさぎが好き。私のお母さんは厳しい。私ついつい食べ過ぎちゃう。私感情的って言われる。私すぐ風邪引くよね。私、なんとも思ってない人からは好かれるけど、好きな人とはうまくいかない。私小さい時いじめられてた。私・・・。私・・・。・・・

っていう風に無数の「私」に関する概念をあなたは持っています。

そして、その概念をまとめたイメージが、「自分が「これが自分」と思っているもの」、つまり『自我』です。

自我の役割

自分独自の経験をすることが自我の役割です。

自我がないと「自分」という概念がないので、個別の「自分」の世界というものを経験することができません。

あなたは「自分フィルター」を通してあなたの世界を体験します。

自我の性質

自分(「自分が「これが自分」と思っているもの」)の存在を死守する。

もうすでにだいぶややこしい話になってると思いますが、さらにややこしいことを言います。

自我はそもそも実在しないものです。

だけど、私たちは自分で形作った自我を通して世界を見ています。

自我がないと「自分」の世界を経験できません。

だから、自我は自我の存在を守るということを何よりも優先します。

実在しないんだけれども、あるということにしなきゃいけないんです。

自我の存在があやうい状況になるとなんとしても回避しようとするのです。

自我は悪もんじゃない

変化の危険性から守ろうとしている

生物や自然には恒常性を維持する機構が備わっています。

つまりいつもの状態をキープしようとする働きがあるということです。

ヒトも長い歴史を考えると、今が安全ならばそれを続ける、というのがいのちを守るということでした。

なるべく同じ状況をキープするのが安全策です。

変わった行動を取るということはいのちの危険にさらされる確率が上がるということです。

ということで、自我は自分を守るために働いてくれているわけです。

私たちは変化がとても多い時代に暮らしています。

自我からしてみると危険がいっぱいです。

変わろうとすると、あの手この手で阻止しようとします。

たとえば

どうせ自分にはムリ。
失敗したらどうしよう。
お金ないし。
もっと違うやり方の方がいいんじゃない?
今じゃないんじゃない?
ほんとにこれがしたいのかな。
まだ準備不足だし。
もっとすごい人いるし。
もっとしたいことが他にあるかもしれないし。
今は別のことやるのが先決だし。
人にどう思われるんだろう。
とかとか・・・

つまり、変わろうとしないでよね!っていう自我の声が頭に浮かんで、それがもっともらしく聞こえてしまうのです。

私はねこ

自我を愛そう

自分を愛する、というのは多くの人にとって、すごくむずかしいことです。

理想と現実の差が大きいほど、自分のことを受け入れるのがむずかしくなります。

それは、私たちが今自分で意識できている自分のことを自分だと思っているからです。

「自分が「これが自分」と思っているもの」=自我と言いました。

つまり自分≠自我。自我そのものが私たちということではありません。

現実だと思っているのは、自分フィルターを通して見た世界です。

ほんとうの自分はより広大な意識の存在です。

そして、現実は変えることができます。

自我に抵抗するんじゃなくて、自我というものを理解するのが大事

自我はなくすことはできません。

否定したり、追放しようとすればより大きな抵抗にあいます。

自我のことを知ろうとすることが自我を受け入れることになります。

自我の役割や性質、自我としての自分がどうなりたいのか。

そして、個としての自分を味わって楽しむ。

自我を知れば知るほど、自我との関係がよくなり、理想と現実の差がなくなっていきます。