「覚悟」って聞くと、眉間にシワ寄せて「気合いだ!」って叫ぶイメージ、あるかもしれません。
精神力で何が何でもやり通す、みたいな・・。
でも実は、覚悟ってもっとやさしくて、シンプルな決心。
1. 覚悟できないって、ダメなこと?
「このままじゃ違う気がする」
でも、何をどうしたらいいか分からない。
覚悟なんて、そんな勇気ないよ…って思うこと、ありますよね。
でもそれ、ぜんっぜん普通です。
覚悟できない理由は、だいたいこの2つ。
- 覚悟って何か、よく分からない
- 決断するのが怖い
ここで登場するのが、脳の“ビビりセンサー”。
正式には「扁桃体(へんとうたい)」っていう部位で、危険を察知すると即座に「やめとけ!」って警報を鳴らします。
つまり、覚悟が怖いのは、脳がちゃんと仕事してる証拠。
ビビってる自分、むしろ正解です。
2. 覚悟の意味は「命の使い方を決めること」
覚悟って、人生の方向性を決めること。
もっと言えば、「この命を何に使うか」を選ぶこと。
でも、「死」がリアルに感じられないと、「生」もぼんやりしちゃう。
昨日と同じ今日を繰り返して、なんとなく生きてしまう。
でもね、命の終わりをありありと感じたとき、人はこう思うんです。
この自分を、最大限に味わいたいって。
私の場合はこう思ったんです。
「楽しくなかったら、生きてる意味なくない?やりたくないことやって生きるって無理だな・・」って。
だから、自分がしたくないことはしない、って覚悟したんです。
自分がどう感じたいかを軸にすると、選択はシンプルになる。
「私が喜ぶのはこれ」
それだけで、迷いはスッと消えるんです。
3. 自分を生きる覚悟|
仏教と心理学から読み解く
ここでちょっと仏教ミニ知識。
「覚悟」って、もともとは仏教用語で「さとり」を意味します。
「覚」も「悟」も、どちらも“目覚める”という意味。
迷い(無明)から覚めて、悟りに至るということ。
頭の中で作り出した幻想の中に生きていることに気づくことです。
幻想に気づいていないということが、苦しみの根源なんだよ、っていう教えです。
🐦かごの鳥のはなし
突然ですが、質問です。
かごの中に住んでいる鳥だったらどうします?
外に出れば、餌を探すのに苦労するかもしれない。
天敵に襲われるかもしれない。
でも、かごの中にいても、ストレスで苦しむかもしれないし、餌がもらえなくなるかもしれない。
つまり、「安全」は選べないんです。
でも、「どう生きたいか」は選べる。
喜びを基準に、自分が主役兼監督として生きる。
それが、覚悟。
覚悟を決めるのって、心理学でいうと「自己一致」や「自己決定」に近い考え方。
自分の価値観に沿って生きることで、深い満足感が得られるんです。
心理学メモ
- 自己決定理論(Self-Determination Theory)
人は「自律性・有能感・関係性」が満たされると、より深い満足感を得られる。
喜びを基準に生きる覚悟は、この理論とぴったり重なるんです。 - 恐れの正体
恐れは敵じゃなく、望みの裏側にある感情。
それを知ることで、行動のエネルギーに変えられる。
まとめ|
覚悟とは、自分を喜ばせる決心
覚悟とは、「自分を生きる」と決めること。
それは、自分が何に幸せを感じるかを知ることでもあります。
他人の目標じゃなく、自分の“感じたい”を軸にする。
それが、ほんとうの覚悟。
自分に生まれてよかった。
そう思える生き方を、選んでみませんか?
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