感情って一層構造じゃない
「なんかムカつく!」って思ったこと、あるよね?
でもその怒り、実は“本音”じゃないかもしれないって知ってた?
怒ってると思ったら、実は泣きたかったなんてこともある。
今回は、感情の“第一感情”と“第二感情”について、心理学の視点からお話してみます!
第一感情・第二感情とは
まず、「第一感情」と「第二感情」って何?って話。
第一感情は、いわば“心の素うどん”。
何もトッピングしてない、シンプルで本能的な感情。
たとえば、悲しい、怖い、寂しい、嬉しい、など。
第二感情は、その素うどんに天かすやらネギやら、時にはカレーまでぶっかけた状態。
つまり、第一感情に思考や社会的なフィルターがかかって、ちょっと複雑になった感情のこと。
罪悪感、恥、嫉妬、不安、失望、怒りなど。
たとえば──
上司に理不尽なこと言われた!
ムカつく!怒り爆発!
…ってなるけど、実はその怒りの下には「傷ついた」「悲しかった」「認めてもらえなくて不安だった」っていう第一感情が隠れてることがある。
心理学的には、怒りは“第二感情”とされることが多いよ。
なぜなら、怒りって他の感情を守る“盾”みたいな役割をしてるから。
| 感情の種類 | 第一感情(一次感情) | 第二感情(二次感情) |
|---|---|---|
| 定義 | 出来事に対して瞬間的・本能的に湧く感情 | 第一感情に思考や社会的影響が加わって生まれる感情 |
| 特徴 | 生理的反応とセットになりやすい | 複雑で文脈に依存しやすい |
| 例 | 悲しみ、恐れ、怒り、喜びなどの基本感情 | 恥、罪悪感、嫉妬、失望、怒り(第一感情の仮面として)など |
| 心理学的な位置づけ | 生得的・普遍的な感情とされることが多い | 複合的・後天的な感情とされることが多い |
第一感情と第二感情、それぞれの役割
第一感情は、心のセンサー。
「今、何かが起きたよ!」って教えてくれる、ピュアな反応。
第二感情は、心のボディガード。
「この悲しみ、見せたらヤバいかも…」って判断して、怒りや無関心に変換してくれる。
つまり、第二感情は“心の変換アプリ”みたいなもの。
「怒ってると思ってたけど、実はめっちゃ寂しかった」みたいなことがよくある。
第二感情は、受け入れがたかったり、社会的に不都合な感情を変換してくれている。
だけど、ちょっと複雑化しすぎて自分がほんとはどう感じてるのかがわかりにくくなってしまう。
第一感情に気づきづらい理由
- 第二感情は、第一感情を守るための「仮面」みたいなもの
→ たとえば「怒り」の奥に「悲しみ」があるとき、怒りの方が強くてわかりやすいから、そっちに意識が向いちゃう - 社会的な価値観や習慣が、第一感情を隠すように働く
→ 「泣くのは弱い」「不安を見せるのは恥ずかしい」って思ってしまうと、素直な感情を感じることが難しくなる - 思考が感情を塗り替えてしまう
→ 「こんなことで悲しむなんてダメだ」って考えると、悲しみが怒りや自己否定に変わってしまう
第一感情に気づくって、なんで大事なの?
心のメンテナンスには第一感情に気づくことが必要!
1. 自分の本音に出会えるから
第二感情は「防衛」や「演出」の役割を持つことが多いけど、第一感情は「本当の気持ち」。
それに気づくことで、自分自身と深くつながれるんだよ。
2. 適切なケアができるから
たとえば「怒り」を感じているとき、実は「悲しみ」が根っこにあるなら── 怒りを鎮めるより、悲しみを癒すことが必要なんだよね。
第二感情だけを見てると、対処法を間違えることがあるの。
たとえば、怒りを抑えようとしても、根っこの悲しみが癒されてなかったら、また怒りが湧いてくる。
第一感情に気づくことで、 「本当はどう感じてたのか?」 「何が自分にとって大切だったのか?」 っていう、心の深層にアクセスできるようになるよ。
そうして、本音に気づいて受け入れられるようになれば、他社との関係もやさしくなるよ。
第一感情に気づく方法、あります!
もっともおススメなのはカウンセリング。
でも、一人でやってみたい場合は以下を試してみて。
- 書き出す
「今、何があった?どう感じた?」って、紙に書いてみる。
怒りの下にある感情が見えてくるかも。 - 身体の感覚に注目する
胸がぎゅっとした?喉がつまった? それ、悲しみや不安のサインかも。 - 安心できる人に話す
信頼できる人に話すことで、自分の感情が整理されていくよ。
「怒ってると思ってたけど、話してたら泣けてきた…」ってこと、ほんとによくある。 - 問いかけてみる
「本当は、何が悲しかった?」 「何が怖かった?」 自分にやさしく問いかけてみよう。
本当の気持ちに気づくと、困ったできごとはふわっとほどけていくよ。


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