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本当の気持ちに気づくと問題は解決する

私たちは、常にいろんな感情を感じていますが、ちゃんと把握していないことがほとんどです。
繰り返しイヤな気分になるなら、抑え込んだ感情があふれ出ようとしています。

もくじ

自分の気持ちは分かりづらい

カウンセリングの中で、私はよくこう質問します。
「その時どう感じました?」

でも、この質問に対する答えはなかなか返ってきません。
事情や状況などについて話されることが多いです。

そこで、もう一度聞きます。
「どう感じました?」

その質問に対しても、どんな感情を持ったかという答えは返ってきません。
このやり取りを何度か繰り返します。

なぜこういうことが起きるかというと、感じるということと思う(考える)ということがごちゃ混ぜになっているからです。

そして、大抵の場合思うことが優勢で感じるということは後回しになっています。

イヤな気持ちを味わっているんだけど、それが何なのか、自分がどう感じているのかがよく分からないのです。

私たちは、自分の感情になかなか気付けないものなのです。

感情の抑圧

感じるということは、いろいろと都合の悪いこともあります。

感じたら苦しいから感じたくない、とか。
感情をあらわにするのはよくないこと、とか。
なんだかんだで、感じるのをやめとこう、となる。

感情を抑えて感じないようにすることを『抑圧』と言います。

心の意識できない部分(無意識)へ気持ちを閉じ込めてしまうことです。


秋の気配を感じる今日この頃ですが・・
金魚が泳ぐ涼しいお菓子。 (^^)

偽物の感情

感情と思考とがごちゃ混ぜになる

最初の話に戻ります。

問題を抱えて悩んでいるときは、感情が解決のカギになります。

なので、私はカウンセリングで「心はどう感じました?」と尋ねます。

すると

  • 仕事なんだから○○さんはこうするべきだと思う。
  • 上司ならもっと皆に気を配るべきだと思う。
  • 彼は私に会いたくないんじゃないかと思う。
  • 辞めるべきか続けるべきか迷う。

といった思いが出てきます。

でもこれらは、で感じていることではなくて、考えていることです。

これは、感情を抑圧しているから起こります。

簡単に言うとこんなこと(流れ)が起きています。

イヤなことが起きる → イヤな気分になる → 本当の感情は意識しないようにしている(抑圧) → つじつまを合わせるために偽物の気持ちを感じる

心で感じているのは

自分で感じていると思っている気持ちが、実は頭で考えていることで、本当の気持ちには気づいていないということが起きています。

本当の感情は、自分で思っている(頭で認識している)こととは少し違ったところにあります。

 悲しかった
 さみしかった
 甘えたかった・・・

っていう気持ち。

思考ではなくて感情にていねいに着目していくと、心の奥の方に隠れていた気持ちに気づきます。

自分でこんなことを感じてるなんて思わなかった、と言われる方が多いです。

でも、見つけると「そうだった」としっくりくるので、自分の本当の気持ちだと分かります。

感じていることを直視するのは、しんどいことなので、私たちは思考で論理的に何とか決着をつけようとします。

でも、その思考は偽物の気持ちです。

だから、そこをどんなに考えても答えは出てきません。

解決策もありません。

だから、カウンセリングでは一緒になって本物の感情を見つけに行くのです。

本当の気持ちに気づくと問題は解決する

感情は抑えてもなくならないけど、感じ切るとなくなる

本当の感情を抑えて感じないようにしても、自然になくなることはありません。

あなたが気づくまで、ずっと心の中にあり続けます。

無意識は、その感情に見合った出来事を探して、意識を向けさせます。

何かが起きたから、その感情を感じるのでなくて、抑圧した感情を吐き出したいから、その出来事を経験するのです。

それでもなお、その感情を感じるのを避けていると、何度も同じような出来事を繰り返し経験します。

例えば、職場でいつも人間関係が気まずくなって転職を繰り返したり、恋愛相手が最初はやさしいのに段々と冷たくなって別れを繰り返す、など。

またか、と思うようなことが何度も起こるのです。

でも、自分と向き合って、本物の感情を感じ切った時、出来事の方も解決します。

腑に落ちたとき1日で変わることもよくある

感情に気づくだけで解決するなんてことあるのか?
と思うかもしれません。

でも、解決するんです。
不思議ですが。(ほんとは不思議じゃないです)

そして、『本当は自分はこんな風に感じてたんだ』としっくりした時、1日で問題がなくなることもよくあります。

例えば・・・

  • 職場の先輩に意地悪されてたけど、翌朝行ったら「今まで厳しくしてごめんね」と言われた、とか。
  • 一緒に働くのが苦痛だった同僚が、次の日から会社に来なくなった、とか。
  • 何度言っても片付けをしなかった子供が、家に帰ってみたら、何も言ってないのに片付けていた、とか。

もちろん全てのことが1日で変わるわけではありません。

でも、ベストなタイミングでちゃんと解決します。

環境が変わることもあれば、変わらないけど自分にとって問題じゃなくなったと感じるようになることもあります。

「どう感じてる?」といつもいつも自分に問いかけてみてください。

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