笑顔やあいさつってうれしくなりますよね。
でも、自分から知らない人に声をかけるのって躊躇する。
反応なかったらこわいです。
ちょっと実験してみました。
前回の記事で紹介した会話には続きがありました。

「ありがとう」と人に声をかけてみることを提案すると、Tさんはこのように答えました。
前回の会話の続き

ずっと昔に、そういうのやってみようと思って試したことある。
でも、何の反応もなかったからやめた。
その気持ち分かる!
反応してもらえないと「やめちゃおう」って思いますよね。
勇気出して声をかけて、反応がなかったら悲しい。
Tさんは「ありがとう」ってニコッてしたら、「なんか裏があると思われるんじゃないか」とも言っていました。
それも、分かります。
でも、誰かがニッコリしてくれたとき、そんなこと思ったことはありません。
Tさんも「ニッコリされても変に思ったことはない」と言っていました。
むしろ うれしい気持ちになる、と。
声をかけるって、ちょっとこわい。でも…
知らない人がふと笑顔を向けてくれると、なんだかうれしくなる。
言葉を交わさなくても、心がふわっと明るくなる。
そんな瞬間ってありますよね。
でも、自分から「ありがとう」や「こんにちは」と声をかけるのは、ちょっと勇気がいります。
照れくさいし、反応がなかったら悲しいし、「変に思われるかも…」と不安になることも。
勇気を出したのに、返ってこないと心がしぼんでしまいますよね。
でも、よく考えてみると、誰かに笑顔を向けられて「何それ?」って思ったこと、ありますか?
私はありません。
なのに、自分が笑顔を向けると「変に思われるかも」と思ってしまう。
そんなふうに感じる人、きっと多いんじゃないでしょうか。
声をかけるのがこわい理由
自分から声をかけるのをためらうのは
- 習慣がない(慣れてない)
- 変に思われるのがこわい
- 無視されるのがこわい
つまり、「こわい」からなんです。
でもその「こわさ」は、拒絶ではなく、ただ慣れていないだけかもしれません。
無反応=拒否じゃない
たとえば、お店のスタッフさんに「ありがとう」と言っても、反応がないことがあります。
そんなとき、「もう言わないでおこうかな…」って思ってしまう。
でも、スタッフさんもたくさんの人と接していて、反応が返ってこないことに慣れてしまっているのかもしれません。
だから、顔を見ずに対応するようになってしまう。
それって、ちょっとさみしいですよね。
逆に、声をかけられても反応できなかった人も、ただ慣れていないだけかもしれません。
とっさに言葉が出てこなかっただけ。
あなたを拒否しているわけではないんです。
小さな実験:あいさつしてみた
ある日、滝を見に行く予定がありました。
前日に「声をかけるってどうなんだろう?」という話をしていたこともあり、ちょっとした実験をしてみることに。
山道ですれ違う人に「こんにちは」とあいさつしてみました。
話し込んでいる人や、明らかに声をかけられたくなさそうな人には遠慮することにして、約30人に声をかけてみたところ…
- 先にあいさつしてくれた人:2〜3人(海外の方や山慣れした人)
- 無反応だった人:3人(うち1人は海外の方)
- それ以外の人:みんな「こんにちは」と返してくれた!
ある人は「滝までもうちょっとがんばってください」と声をかけてくれて、私も「がんばります!」と返しました。
実際はまだ距離があったけど、うれしくて足取りが軽くなりました。
この体験から分かったこと:
ほとんどの人は、あいさつすれば返してくれる。
無反応な人も、ただ慣れていないだけ。


みんな、ちょっとこわいだけ
私は普段、自分が思っているよりも大きめの笑顔を心がけています。
自分では笑っているつもりでも、実際は真顔に近いこともあるから。
声をかけるときも、ちょっと勇気を出して、はっきりと。
そうすると、気づいてもらいやすくなるし、返してもらえる確率も高くなります。
でも、返ってこなくても、それは相手の都合。
あなたのせいではありません。
それを知っているだけで、声をかける「こわさ」がぐっと減ります。
そして、笑顔を返してもらえる機会も増えていきます。
帰り道の出来事
この記事を書いた帰り道、またうれしいことがありました。
宅配便のおじさんが、夜道で「こんばんは!!」と声をかけてくれたんです。
ちょっとした声かけって、やっぱりうれしい。
宅配の方々も、いつも笑顔で接してくれて、時には少し会話もしてくれる。
そんなやりとりが、心をあたためてくれます。
声をかけることは、存在を認めること
「こんにちは」「ありがとう」
そんな言葉に込められているのは、
あなたの存在を認めていますよ。受け入れていますよ。というメッセージ。
ちょっと勇気を出して、声をかけてみませんか?
きっと、あなたの笑顔が誰かの心を照らします。
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