すごく笑顔の素敵な人がニコッってしてくれると、知らない人だけどスゴクうれしい気持ちになることないですか?
でも、お礼とか、あいさつとか、知らない人に自分から声かけをするのは、ちょっとためらいますね。
照れくさかったり、怖かったり、いろいろ抵抗があるかもしれません。
どう思われるんだろうっていうのが気になる人が多いんだと思います。
声をかけるのをためらう理由
前回の記事で紹介した会話には続きがありました。
「ありがとう」と人に声をかけてみることを提案すると、Tさんはこのように答えました。
前回の会話の続き
「ずっと昔に、そういうのやってみようと思って試したことある。でも、何の反応もなかったからやめた」
その気持ち分かる!
反応してもらえないとやめちゃおう、って思いますよね。
勇気出して声をかけて、反応がなかったら悲しいですもんね。
Tさんは、「ありがとう」ってニコッてしたら、なんか裏があると思われるんじゃないか、とも言っていました。
それも、分かります。
私自身もニコッてしたら、「何が楽しいの?」って思われるような気がしてしまいます。
でも、誰かがニッコリしてくれたとき、そんなこと思ったことはありません。
むしろ、すごくうれしい気分になります。
Tさんも、ニッコリされても、変に思ったことはないと言っていました。うれしい気持ちになる、と。
自分がされた時は、そう思わないのに、自分が笑顔をしたら変に思われるんじゃないかって思う人は、結構いるんじゃないかと思います。
素通りに慣れてしまう
海外とかに行くと(国にもよると思いますが)、知らない人とももう少し気軽に言葉を交わすことが多いと感じます。
バスや電車に乗り合わせた人と普通にたわいもない会話が始まったり、道ですれ違ったらニコッとしたり、「ありがとう」とか「失礼」とか自然に言います。
私は今、大阪に住んでいますが、いわゆる「大阪のおばちゃん」は、気さくな感じの人も比較的多い気がします。
以前よりは少し減ってきてるかもしれないけど、なんの前置きもなく知ってる人みたいに話しかけてきたりしますね。
それって素敵だなぁと思います。
でも、基本的には日本では知らない人と言葉を交わさないことが多いですね。
単純にそういう習慣がないってことも大きいのだとは思いますが、ちょっとさみしいですね。
「お客様は神様」的な考え方もあるので、店員さんがあいさつしてもお客さんは反応しない、っていう場面をよく見かけます。
恐らく無視してるとかではなくて、反応しないのが当たり前みたいになって、あまり意識していないんじゃないかなと思います。
ということで、まとめると
自分から声をかけるのをためらうのは
- 習慣がない(慣れてない)
- 変に思われるのがコワイ
- 無視されるのがコワイ
要するに「コワイ」から!
コワイのは
普段声をかけない場面で声をかけるのを躊躇するのは、変に思われるんじゃないか、とか、無視されるんじゃないかっていうことが多いと思います。
相手の反応がコワイんです。
あなたが拒否されている訳ではない
話は戻りますが、例えばお店とかのスタッフの人に「ありがとう」とか「こんにちは」とか言ったとき無反応だと、また同じことをしたくないと思うかもしれないですね。
相手の人も同じ
でも、ちょっと想像してみてほしいんです。
スタッフさんも一日にたくさんの人の接客をしますよね。
最初は、顔を見て「ありがとうございます」って言ってたかもしれません。
でも、お客さんが顔も見ないで無反応で行ってしまうことって結構あるんじゃないかと思うんです。
そうするうちにスタッフの人も、顔を見ないで対応するようになってしまうんじゃないでしょうか。
スタッフさんも、無視されたら悲しいですよね。
逆のパターン
「ありがとう」って声をかけた時に反応してくれなかった人も、ニッコリされたくないから、反応しなかったのじゃなくて、ニッコリし返すのに慣れていないから、とっさに反応できなかったのかもしれません。
あなたを拒否しているのではありません。
私たちもそいうことってありませんか?
例えば、エレベーターでボタンを押してあげた時、あるいは狭い通り道で道をゆずってあげた時など・・・
思いがけず、「どうもありがとう!」って声をかけられて、とっさに反応できなくて、「あー、ちゃんと返答できなかった!」って思うこと。
普段、声をかけ合うことに慣れていないと、とっさの時に反応が遅れちゃうと思います。
私たちは、反応してもらえないと悲しくなったり、イラッとしたりしてしまうこともあると思います。
よーく心を見つめてみると、これは自分の存在を無視されたみたいな感じがするからだと思います。
そんな思いはしたくないから、なるべく接触を避けようとするんだと思います。
でも、反応してもらえないのは大抵の場合、相手側の都合です。
- 相手が傷つきたくないと思っている。
- 相手がとっさに反応できなかった。
- 相手が機嫌が悪い。
- 相手が・・・。
→ つまり、「私の存在を否定している訳ではない」のです。
あいさつしてみた(レポート)
スタッフさんとかあるいは親切にしてくれた人に「ありがとう」って言うのは比較的やりやすいと思いますが、自分から知らない人に「こんにちは」ってこちらからあいさつするのは、ちょっとハードルが上がるかも知れませんね。
ちょっとやってみました。
ちなみにTさんとの会話で、こういった話をしていた翌日、私は滝を見に行くことにしていました。
考えていると関連するできごとがよく起こります。
そうか、私がやってみよう。
これは、私にとってのチャレンジなのかなと思いました。
山のあいさつ
山歩きをすることがある人は経験あると思いますが、山道をすれ違うときに「こんにちは」ってあいさつします。
山歩きではないのですが、前日のやりとりもあったので意識的に声をかけてみました。
滝を見に来ているので、山のあいさつの習慣を知らない人たちも多かったんじゃないかと思います。
知らない人から声をかけられた時、どんな風に反応するのか様子を見てみました。
数を数えたわけではないので、私の印象ですが、声をかけたのは30人くらいだったんじゃないかと思います。
複数人で歩いていて話し込んでいる人や、明らかに声をかけられたくなさそうな人(下を向いて歩いてる人とか気まずそうに目を合わさないようにしている人)には声をかけないでおきました。
で、その30人(とします)の中で、相手の方から先にあいさつしてくれた人がおそらく2、3人くらいいたと思います。
海外の方と山に慣れてそうな人だったと思います。
無反応だった人は、3人でした。
このうち一人は海外の人だったので、あいさつに気づかなかったのかもしれません。
その他の人たちはみんな、「こんにちは」と返してくれました。
思った以上の比率だと思いませんか?
うち一人は、「滝までもうちょっとがんばってください」と声をかけてくれて、私も「後ちょっとですか?がんばります!」と返しました。
実際は、まあまあ距離がありましたが、うれしくてがんばれました。
この結果、分かったのはほとんどの人はあいさつしたら返してくれる、ってこと。
そして、気まずそうにしてる人もあいさつするのに慣れていないだけ。
どうしたらいいか分からないだけじゃないかな、と思います。
拒否されてる訳じゃなく、みんなコワイだけ
私は自分が思っているよりも大きめの笑顔にしようと心がけています。
「なんでそんなに笑顔なの?」って、思われる気がついついしてしまうんですが、自分では結構な笑顔でいるつもりでも、真顔に近かったりするのを知っているからです。
あいさつしたり、お礼を言ったりするときに恐る恐る言うと、気づいてもらえなかったり、返してもらいづらくなると思います。
だから、思い切って声をかけたり、大きくニッコリした方が、返してもらいやすくなると思います。
でも、返してくれないとしても、それは相手側の都合なので、あなたのせいではありません。
それを知ってると声をかけるコワさが随分少なくなります。
逆にニッコリ対応してもらえる機会も増えるので、やってみることをおススメしますよ!
【続きのはなし】
この記事を書いて、うちに帰る途中にまた関連することが起きました。
考えていることをやっぱり経験するんです。
いつものように空を見上げながら、ぼーっとゆっくり歩いてうちに帰っていると、見覚えのある人が前方からやって来ました。
いつもうちに荷物を届けてくれる、宅配便のおじさんがお仕事中みたいでした。
夜道だし、うちの外だし、私には気づかないだろうと思っていたら、おじさんの方から「こんばんは!!」と大きい声で声をかけてくれました。
やっぱりちょっとした声かけって、うれしいなぁと感じました。
このことで思い出しました。
いろんな宅配会社の人がうちに来てくれるんですが、みんなニコッと笑顔で対応してくれます。
時には、ちょっと会話したり。
こういうのってお互い気持ちいいですね。
きっとみんなも本当は、人とちょっとしたやりとりをしたいな、と思ってるんじゃないでしょうか。
あなたの方から、勇気を出して声をかけてみてください。
声をかけたり、笑顔で接するのは、相手の存在を「認めてますよ。受け入れてますよ!」って伝えることなんだと思います。
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