いろいろ試してもなかなかうまく行かない時、「努力が足りない」とか「人より劣っている」とか「環境が悪い」とか考えるかもしれません。
でも、頑張るのをやめるとうまくいきます。
流れに逆らっているのかも
川が上流から下流へ流れるのをイメージしてみてください。
そこを流れに逆らって上流へ泳いでいきます。
一生懸命泳いでいるのになかなか前へ進めません。
周りを見ると、他の人たちはすいすいと進んでいる。
なぜ自分は進めないのか。
だから必死に泳ぎます。
流れが急で呼吸も苦しい。
頑張っているのにうまくいきません。
頑張りが足りないのか?
泳ぎ方が下手なのか?
とか、いろいろ考えてもっと頑張ります。
それでもうまく行かないので、「自分はダメだ」と自分が嫌になります。
頑張ってもムダなんだと思って希望が持てなくなります。
水を飲んでしまったり、溺れる寸前です。
行先にたどり着けるとはとても思えません。

本来の自分とは違う自分であろうとすると・・・
流れに逆らって泳ぐことは、自分でない自分であろうとしている状態です。
自分でない自分というのは、本来の純粋な自分を抑えている状態だということです。
例えば・・
・やりたくないことをやる
・やりたいことをやらない
・弱点(だと思ってること)を隠す
・NOと言えない
・・・など。
なぜこういうことをするかというと、ありのままでは受け入れてもらえない、うまくいかない、と思うからです。
でも、自分じゃない自分になろうとすると、しなくてもいい努力をして、エネルギーが枯渇してしまいます。
頑張るのをやめる
そんな時、必要なのは頑張ることじゃなくて頑張るのを止めることです。
すると今までは周りの様子なんて見る余裕がなかったけど、見えてくるものがあります。
たどり着こうと必死で目指していたゴールは実は自分が目指していたゴールではなかったと気づくかもしれません。
あるいは、川の底に足が着くことに気づくかもしれません。
みんなも必死で泳いでいると思っていたのに、ボートに乗ってゆったり流れに任せて川下りを楽しんでいるだけだと気づくかもしれません。
頑張るのはいいこと?
頑張らないなんておかしい、と思うかもしれません。
頑張るのはいいことだという風潮がありますもんね。
成功している人はみんな頑張っているじゃないかと思えるかもしれません。
自分が得意でないことをやっている人を見ると、大変なことをすごく頑張っているように見えるからです。
うまく行っている人は頑張っているのではなく、夢中になっているのです。
好きなことを夢中になってやることと(自分の欲求に従っている)、やるべきだと信じていることをムリしてやる(欲求に逆らっている)のとは全く違います。
うまく行かないのは欲求(自分の流れ)に逆らっているからです。
頑張らなければ、と人が思うとき
やりたくないことを心をふるい立たせてやろうとしています。
これが逆流を登っていくことです。
必死でがんばっても報われません。
好きなことをやっている人は、ボートに乗って川の流れに任せてぷかぷか浮いて流れていきます。
だから頑張るのを止めるのです。
流れに沿っていないときのサイン
むずかしいのは自分が欲求に逆らっているという自覚がないこともあるということです。
例えば、「仕事ができるようになりたい」から頑張る。
それは悪いことじゃないですが、仕事が楽しいからもっとできるようになりたいということと、仕事ができないと思われたくないから頑張るというのは違います。
後者は「不足感」からの行動です。
流れに逆らっている時には、サインがあります。
・不快な感情
・身体の症状
・望まない出来事(状況)が起きる
こういったサインがあれば、ちょっと立ち止まってみてください。
欲求に従っていますか?
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