「嫌い」の反対は「好き」ではなくって「好きでも嫌いでもない」です!
「嫌い」を見つめると、望みをじゃまするものや自分の「好き」が分かります。
「嫌い」の反対は「好き」じゃない
「嫌い」の反対って「好き」じゃないんです。
えっ、じゃあ何?って思います?
それは…「好きでも嫌いでもない」っていう、ちょっと地味なポジション。
つまり、眼中にない。
意識にも登場しない。
まるで、通りすがりのおじさんみたいな存在。
「嫌い」って、実はすごく関心が向いている状態。
「好き」と同じくらい、心が向いてる。
だからこそ、気になる。
だからこそ、ざわつく。
「嫌い」は
心のパトローラー
嫌いな人や物事って、なんとか避けたいし、変えたいって思うよね。
でもその“抵抗”があるからこそ、ロックオンしてしまう。
嫌いなはずなのに、ずっと頭の中に住み着いている。
(どっか行ってよー)
「会いたくない人に限って会う」って、あるでしょ?
引き寄せてる。
じゃあ、これどうする?
「嫌い」を変えようとするんじゃなくて、「嫌い」を観察する。
その感情の裏にある、自分の“怖れ”や“傷つき”に気づく。
例えば、うそをつく人が苦手だとする。
その人を見ると、なんだかモヤモヤする。
それって、自分の中の「うそはダメ」っていう観念が反応してるのかも。

もしかしたら、昔から「うそつきは泥棒のはじまり」って言われて育ったのかもしれない。
だから、平気で適当なうそをつく人を見ると、心がざわつく。
でもそれって、自分の “正しい” に反してるから。
いわば、自分のルール。
「うそはよくない!」とかっていう。
心はいつも、ルール違反しないようパトロールしているんです。
そのルールを犯してくるやつを見ると「嫌い~!」が発動する。
「嫌い」の感情の使い方2選
「嫌い」を使って
隠れた観念を見つける
ある人は転職活動で苦戦していた。
面接試験の「自己PRが苦手」でうまくいっていない。
自分の欠点を言うのには抵抗がないけど、長所を言うなんてできない、と。
「できるって言って、できなかったらどうしよう」
「特に得意なことなんてないし」
「いいところもない」
…って、心の中でぐるぐる。
でもそれって、自分を守ろうとする防御反応。
傷つかないように、ちょっと控えめにしてる。
でも、面接ではそれが逆効果。
自分のいいところをアピールしてくる人はきらいだ。
自分はそんな風になりたくない。
長所なんて言ってるけど、上には上がいるんだから。
とも言っていました。
これまで、自分なんて特別じゃない、うぬぼれちゃいけないって思って生きてきたんですね(涙)
それから、「嫌い」を見つめて、自分の観念に気づいたら、 その人は見事希望の仕事に就くことができた。
長所も含めて自分を知ることは仕事をする上でもすごく重要ですよね。
自信過剰と自己理解は全然違う。
観念って、気づかないまま願望を邪魔してることがある。
だからこそ、「嫌い」は使える。
観念に気づいたとき、「嫌い」はそっと消えていく。
「嫌い」から
「好き」を見つける
もう一個、「嫌い」の感情の使い方。
「好きなことは分からないけど、嫌いなことはすぐ分かる」って、よくあるよね。
だから、「嫌い」なことを足掛かりに「好き」を探す。
すると、好きなことが意外に簡単に見つかるもの。
嫌いなことをどんどん掘り出す。
その反対側にあるのが自分の望み。
例えば、「仕事が忙しすぎて嫌だー!」って思ったら、 その“嫌”の中に、望みが隠れてる。
どう嫌なのか?
忙しすぎて自分の理想の結果が出せてない?
忙しすぎて割に合わない?
忙しすぎてプライベートがおろそかになっている?
その裏にはこんな望みがあるかも。
納得できる成果を出したい
好きなことを仕事にしたい
プライベートを充実させたい
「嫌い」を見つめることで、「好き」が見えてくる。 そして、「好き」を選ぶことで、心は自由になる。
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