感謝が大事なのは知ってる。感謝できるならしたい。
でも、感謝の気持ちがわかない、どうやったら感謝できるの?っていう方。
感謝の気持ちについて今一度考えてみませんか?
「ありがたいと思えない」って、
実はよくある話
「感謝できない人は幸せになれない」
「成功者はみんな感謝してる」
「感謝できない人間はダメだ」
…って、自己啓発界隈でよく聞きますよね。
なんなら、感謝できないのは欠陥ある、みたいな言われ方されてることもある・・
でも、ちょっと待って。
感謝って、そんなに簡単に湧いてくるもんじゃないんです。
たとえば、朝から満員電車で押しつぶされて、上司に理不尽に怒られて、ランチはコンビニの冷えたお弁当。
この状況で「ありがたいなぁ…」って思える人、もはや仙人です。
感謝って、感情です。
つまり、心の自然な反応。
「ありがたいと思え!」って言われて思えるなら、それはもう感情じゃなくて業務命令。
ここでちょっと心理学的な話をすると、感情は「自律的な反応」って言われてます。
つまり、勝手に湧いてくるもの。
操作しようとしても、うまくいかないのが普通なんです。
だから、「感謝しなきゃ」と思ってる時点で、すでに感謝から遠ざかってる可能性あり。
それ、心がサボってるんじゃなくて、むしろちゃんと働いてる証拠かも。
感謝ってそもそも何?
「ありがたい」の正体を解剖してみた
感謝って、ふわっとしててイマイチつかめなくないですか?
さて、ここで改めて一度「感謝って何?」を探ってみよう!
辞書的にはこう:
恩恵や厚意に対して「ありがたい」「うれしい」と感じること。
そしてその気持ちを表すこと。
英語ではこんな感じ:
- appreciation:価値を認識すること。「あっ、これってすごいかも!」って気づく力。
- thankfulness:ありがたさを感じること。ちょっと感情寄り。
- gratitude:ラテン語の「gratus(喜ばせる)」が語源。つまり、嬉しい気持ちがベース。
- gratefulness:ありがたさ+喜び。感情のミックスジュース。
つまり、感謝って「認識+感情」のセットなんです。
ありがたいことに気づいて、心が動く。
この2ステップがそろって初めて「感謝」が生まれる。
ここで、やまとことばを2つ:
私は、感謝ってことばを日本固有の言葉であらわすと「おかげ」と「うれしい」なんじゃないかと思うんです。
- 「おかげ」:見えない力が働いて、何かがうまくいったときに使う言葉。
- 「うれしい」:心が動いて、喜びが湧く状態。
「おかげ」の語源:
もともと“陰(かげ)”=神仏の加護や見えない庇護のこと。
古くは「陰に守られる」という意味で使われていて、たとえば神社の木陰や山の陰のように、直接は見えないけど、そこにある守りの力を指してたんだって。
その”かげ”に”お”と”さま”をつけて、「おかげさま」って言うのって味わい深い!
「うれしい」の語源:
“心の奥”=「うら」
「うれしい」の「うれ」は、古語の「うら(心の奥)」が語源とされてるんだって。
この「うら」は、感情の源みたいなもので、心の深いところで感じる動きのこと。
ちなみに、
- うれい(憂い):心の奥にある悲しみ
- うらめしい(恨めしい):心の奥から湧く怒りや悔しさ
- うらやましい(羨ましい):心の奥で感じる欲求や憧れ
これらも”うら”が動いて感じるものなんだね。
この「おかげ」+「うれしい」が合体すると、感謝になる。
つまり「見えない力に気づいて、心が動くこと」。
でね、気づいてないと、心は動かない。
動かないと、感謝は湧かない。
だからまずは「受け取る」ことが大事。
たとえば、目の前にプリンがあるとして。
それがただの物体に見えてたら、感謝は湧かない。
でも、「誰かが買ってきてくれた」「冷蔵庫で冷やしてくれた」「スプーンまで添えてくれた」って気づいたら、心が「うれしい!」って動くかもしれない。
それが感謝の始まり。
感謝とは:
そこにある物や事をそのまんまに受け取ってちゃんと味わったときに湧いてくる気持ち
෴⚘ 次回は、詳しく感謝できない理由と対処法についてお話します!

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