非常時のいま、目の前に起こっていることにとらわれがち。
一番大切な対策、それは 心を観察して、自分のほんとうの望みを知ること。
いちばん大切な「対策」は
外じゃなくて内側にある
「こんなとき、何をすればいいんだろう?」
ニュースを見て不安になったり、周りの空気に飲まれそうになったり。非常時には、どうしても目の前の出来事にとらわれがちです。
でも、いちばん大切なのは「自分の心を観察すること」。
それが、ほんとうに必要な対策なんです。
心が現れるとき──非常時は鏡
たとえば、こんな会話を耳にしたことはありませんか?
Aさん:「最近なんだかイライラするのよね…」
Bさん:「私は逆に静かに過ごせてありがたいって感じてる」
同じ状況でも、感じ方は人それぞれ。
非常時には、ふだん見過ごしていた心の動きが、よりはっきり見えやすくなります。
目の前の出来事が、自分の内側を映し出しているんです。
鏡のように。
みんな違って当たり前
──感情は「自分だけの現実」を教えてくれる
不安、怒り、焦り、罪悪感、ねたみ、そして感謝や喜び。
今、あなたはどんな感情を感じていますか?
たとえば…
- 「とにかく不安で、何も手につかない」
- 「人の言動が気になって、つい批判的になってしまう」
- 「この機会に、やりたかったことに集中してみようと思った」
- 「子どもと過ごす時間が増えて、しあわせを感じている」
どれも正解。どれも自然な反応です。
大切なのは、「みんな違う」ということを認めること。
外側を変えようとする前に
──まずは「自分の理想」を知る
「この状況、なんとかしたい…」と思ったとき、つい外側に目が向きますよね。
でも、実は外側を変えようとする前にやることがあります。
それは、「自分が何に困っていて、どうありたいのか」を見つめること。
例:
「仕事が減って不安」→「安定した収入がほしい」
「人間関係がギクシャクしている」→「安心して話せる関係性を築きたい」
現実と理想のギャップに気づくことで、はじめて「本当の望み」が見えてきます。
感情はコンパス
──進むべき方向を教えてくれる
感情って、ちょっと厄介なものに思えるかもしれません。
でも実は、感情は「行きたい方向」を教えてくれる案内係なんです。
- 快(心地よい感情)=望みに近づいているサイン
- 不快(モヤモヤ、不安など)=望まない方向に向かっているサイン
たとえば、森の中をコンパスなしで歩くとしたら…ちょっと怖いですよね。
それと同じで、感情を無視して進むと、どこに向かっているのか分からなくなってしまいます。
自分の心に戻る時間
──ほんの少しでも効果あり
「自分を観察する」と言われても、最初は戸惑うかもしれません。
でも大丈夫。いきなり完璧にできなくても、少しずつでいいんです。
たとえば…
- 朝のコーヒーを飲みながら、「今、どんな気分かな?」と感じてみる
- イライラしたとき、「何に反応してるんだろう?」と問いかけてみる
- うれしい気持ちが湧いたら、「何がうれしかったんだろう?」と味わってみる
そんな小さな習慣が、心のコンパスを整えてくれます。

「違う」と気づけたら
変わる準備はできている
「なんか違う気がする」
その感覚があるなら、もう変化の入り口に立っています。
自分のほんとうの望みは、誰かに聞いても分かりません。
ネットで検索しても、答えは出てきません。
それは、自分だけが知っているものだから。
だからこそ、心を観察することが大切なんです。
ピンチはギフト
──「あのときがあったから」と思える日がくる
非常時は、私たちに立ち止まるきっかけをくれます。
外側に向いていた意識を、内側に戻すチャンス。
「この時間を、自分のために使ってみよう」
そう思えたとき、現実は少しずつ変わり始めます。
ピンチは、あとで「ありがたい出来事だった」と思えるギフトになる。
──向き合いさえすれば、きっと。
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