「今ここ」とは、感じるモード でいることです。
「今ここ」をやると、どうなるのか。そして、どうやってやるのかについてです。
「今ここ」に集中するとどうなる?【効果】
なぜ「今ここ」が、そんなに大事なんでしょう?
まずは、「今ここ」を実行すると、どうなるのか、その効果からいきます。
- 1. ものすごくいい気分になります
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幸福感と、何とも言えない気持ちよさを感じられます。
- 2. 流れに乗った状態になります
-
目的を達成するために、力づくでやろうとするよりも、はるかにスムーズに事が進みます。
抵抗がなくなり、最大限のエネルギーを発揮することができます。
「今ここ」にいるということは、自己一致している状態です。
それは、とても安心感があるし、ここちいい感覚です。
自己一致していれば、自由な行動を思いとどまらせるような抵抗がなくなり、本当の望みの方へ自然に流れていきます。
逆に言うと、「今ここ」にいないから不安になるし、ものごとがうまく回らないんです。
「今ここ」って?【意味】
では、改めて意味です。
「今ここ」の重要性が、いろんなところで言われています。
でも、「今ここ」って、分かったような分からないような・・って思いませんか。
いまいち感覚がつかみきれない。
しっくり来ていない状態で、
「今ここ」にいなきゃ!
とやると、逆に「今ここ」から外れてしまいます。
だから、まずは理解から!
「今ここ」は、感じるモード
「今ここ」にいるっていうのは、
感じるモードでいること。
今のこの瞬間にいようとすると、感じるモード優先になっています。
感じるのは、コレです。
感覚、感情
感覚や感情にフォーカスしている時、
私たちは、「今ここ」を味わっています。
感情をあるがままに受け入れて、体験しているとき、
私たちは、自己一致しています。
本当の自分、魂の存在の自分との一致。
シンプルに自分でいる状態。
感覚で言うと、心が「すーん」としてる感じです。
そんな時は、「〇〇しなきゃ」とか「〇〇してはいけない」というような抵抗(制御、プレッシャー)から解放されています。
今ここにいるとは、自分の内側とつながることです。
感じていますか?
普段、感じていますかー?
感じていないですよねー。
むしろ、全力で感じないようにしてる人が多いです。
ちょっとここで、日常の行動に当てはめて考えてみます。
例えば、駅に向かって歩いているとします。
通常私たちは、駅までの過程は「途中」としてしか捉えていません。
気持ちは、もう先走って駅に行っている。
歩いている「今ここ」には、心あらず。
急ぎ足で歩いているかもしれないし、いろんなことをわーっと思考しているかもしれません。
信号が赤になりそうになったら、無意識状態で走り出したりします。
駅までの間のことは、よほどのことがない限り意識に入っていません。
何が聞こえたか、何が見えたか、どんなにおいがしたか・・・とか感じていないんです。
「今ここ」にいないとき、目的に向かう途中の間は、ただのプロセスでしかなく、無意識に通り過ぎてしまいがち。
気持ちが先へ先へ行って、せかせか。
これは、どこかへ行くときの目的地点のことだけの話じゃありません。
人生全部に当てはまります。
目的とか望みとか、そういったものに到達するまでの間は、手段とかプロセスでしかなく、味わうことなしにやり過ごしがち。
「今ここ」にいるというのは、目的とかプロセスとか、手段とか、そういうのじゃなくて、いつもいつも味わうことです。
感じるってことが、そんなに大事?
なんかちょっとめんどくさ・・
って思うかもですね?
感じるってことが、そんなに大事なの?
めちゃくちゃ大事です。
幸せの理由
幸せとか満たされる感覚っていうのは、感じることですよね。
その感覚がほしいから、私たちはいろいろと頑張ったり、あれこれ頭を悩ませたりしてるわけです。
だけど、感じていないことには、幸せが分かりません。
分からないものは手に入りません。
というか目の前にやってきても気づけません。
だから、感じるモードでいることなんです。
いつも味わうから、しあわせな感覚が増えます。
成功の理由
「今ここ」の感じるモードの反対は、制御モード。
常に思考に監視されています。
これやったら、ああなってこうなって・・・
あれやらないと、ああなってこうなって・・・
誰かに監視されているときって、力が発揮できないと思いませんか?
見張られていなくて、のびのびとやったとき、
いい結果が出るのは、みんな経験したことがあると思います。
制御モードでいるとき
自分の思考が自分を監視しています。
得体の知れない何かにコントロールされているような、とらわれている感覚を感じませんか?
自分の自由な心とは別の何かに、自動操縦されているみたいです。
感じるモードは、思考の中に閉じ込められていない、とらわれのない自由な状態。
余計な制御をするものがなくて、エネルギーを一点に集中して、本来のパワーを発揮できるから、ものごとがうまくいくんです。
「今ここ」の感覚をつかむ【方法】
「今ここ」というと、時間と空間のことをイメージして、外側のできごとに意識が向くかもしれないですが、
感覚や感情をキャッチすることによって、自分の内側に意識を向けることなんだと考えると、少し分かりやすいかなと思います。
場所を意識するのだとしたら、外側の場所ではなく、
胸のまん中、心臓あたりに意識を向けると、「今ここ」を感じやすいです。
心を澄ます
さわがしい場所で、誰かの声を聞き取ろうとしたら、耳を澄ませますよね?
その時、耳の感覚に意識を集中させています。
「澄ます」感覚、なんとなく分かりますか?
そんな感じで、
心を澄ましてみます。
そして、目を澄ます、鼻を澄ます、肌感覚を澄ます・・
鼻は澄ますとは、あまり言わないと思いますが
でも、澄ましてみてください。
湧いてくる感覚や感情をキャッチする。
ものすごくかすかな感じかもしれません。
思考がわいたときも、同じようにします。
あ、こんな思考がわくんだな
どんな思考かな、と
観察します。
感覚や感情を観察して、味わっていると「今ここ」にいられます。
「今ここ」の達人【お手本】
いつもいつも感じるなんて、そんなことしてられないよ。
って思いますよね?
感情を意識するのは、すごく大変に感じてしまうもんです。
でも、私たちは元々感じる存在でした。
赤ちゃんは、感じることで世界を知覚します。
そして、感情に従って、泣いたり、笑ったりします。
小さい子どもを観察すると、感じるモードだなーと分かります。
なんでもないようなことにも、ものすごい集中力を発揮して没頭していますよね?
なにが、そんなに楽しいのって、思ったりしますが、今の瞬間を全力で楽しんでいます。
そして、エネルギーにあふれています。
感じるモードで、自分とつながっていると、エネルギーがわいてきます。
だけど、残念なことに
子どもたちも成長の過程で、親や周りに教えられて思考で制御した行動をするようになります。
感情に従うことは、忘れていきます。
私たちも、こうやって、何十年もの間
繰り返し繰り返し、感じないように、今の瞬間にいないように、してきました。
いわば感じない訓練。
いつも先のことを『考える』達人になりました。
なので、そんなにすぐには切り替えられません。
しかし、私たちも、かつては感じる達人でした。
だから、大丈夫。
もう一回、訓練するんです。
逆バージョンで、感じる訓練。
焦らず、ちょっとずつ、感じるモードを思い出す訓練をやってみてくださいね。
「今ここ」を味わって、ハッピーを感じられますように!
by ハレラカ
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