自由じゃないなら、自分の意思とは別の役割を生きているかもしれない

2018年10月4日

あなたのキャラは?
『ヒーロー』『問題児』『世話役』『傍観者』『マスコット』

今しんどさを感じているなら、育った家族の中で身に付けた役割を、知らず知らずに今も演じ続けているからかもしれません。

▼目次

  1. 家族役割とは(キャラ設定の意味)
  2. 5つの役割(キャラ)
  3. 今の人間関係への影響

家族役割とは(キャラ設定の意味)

私たちが生まれて最初に経験する社会(人間関係)は、家族です。

子どもは、家族に幸せでいて欲しいと願います。

家族がギクシャクしたり、何かしらの問題を抱えていると、役割を担当して演じるようになります。

(ここで言う「家族役割」というのは、家族の中で担当するキャラクターだと考えてください。)

役割(キャラ)は主に5つ

『ヒーロー』・・しっかり者。優等生。
『問題児』・・悪役。トラブルメーカー。
『世話役』・・他の人優先。我慢。
『傍観者』・・目立たない。関わらない。
『マスコット』・・家族の人気者。

役割は一つだけを演じるとは限りません。
状況によって別のキャラを演じ分けることもあれば、2つの役を兼任することもあります。

家族の中から1つの役割が抜けると別の人がその役を引き受けることもあります。

5つの役割(キャラ)

まずは、5つの役割をもう少し詳しく見て行きます。

『ヒーロー』

【 イメージ・特徴 】
優等生。しっかり者。頼れる存在。できる人。

例)勉強やスポーツなどで、優秀な成績を収めて家族の注目を集める。

【 傾向とその後 】
頑張り過ぎる。完璧主義。
支配的。
特別意識。注目されたい。

表向きのイメージを気にして負の側面を隠しているため、人との距離が近づきすぎるのを拒む。
そのため個人的な人間関係に影響が出やすい。

*心の中では失敗をとても恐れている。
*失敗・挫折は大きなダメージになり、自信を喪失。

『問題児』

【 イメージ・特徴 】
トラブルメーカー。
(または)病気がち。

例)学校などで問題行動を起こすなど、非難されるような行動を取る。

【 傾向とその後 】
非難の的。問題の原因にされる。
問題行動を取る代わりに病気になることも。

トラブルを起こしたり、あるいは自分の体を傷つけるようなこともある。

*内心非常に傷ついている。

『世話役』

【 イメージ・特徴 】
他人を優先。
我慢。自己犠牲。

例)母やきょうだいがいるのに家の家事を全部一人でやっている。

【 傾向とその後 】
私が我慢をすればうまくいく。
けがや病気を引き起すことも。

精神的に早く大人びて、責任を感じるようになる。
親がする役目をしてきたため、大人になっても親のように人の世話をすることがやめられない。
子どもらしく世話してもらったり、甘えたりしてこなかったため、責任を手放して自分が楽しむということがなかなかできない。

*被害の拡大を防ぐために我慢する。

『傍観者』

【 イメージ・特徴 】
いない子。存在感がない。目立たない。大人しい。
衝突を避ける。

例)家族から離れて大人しくしている。

【 傾向とその後 】
マイペース。自分勝手に見えることも。

居場所が見つけられず、仕事や住む場所を転々とすることも。
必要とされたい、でも自分がいたら迷惑では?
人と仲良くなりたい。でも、深入りしたくない。

*自立しているように見えるが孤独を感じている。
*自分は必要とされていない。

『マスコット』

【 イメージ・特徴 】
明るい。笑わせる。喜ばせる。楽しませる。
場をなごませる。おどける。

例)ピリッと張りつめた状況で冗談を言ってなごませる。

【 傾向とその後 】
沈黙が苦手。
その場の雰囲気が悪くなると居ても立っても居られない。
対立を極端に嫌がる。
自信がない。

*責任を任せられるのは苦手なため、冗談で切り抜ける。
*内側に抑うつを隠している

今の人間関係への影響

子どものころの思い

共通することは、子ども自身がなんとか家族の中で居場所を確保して切り抜けようとしたということです。

これらのキャラを演じることによって家族の問題から注目をそらすこともできます。

お母さんが責められないように。
他のきょうだいが攻撃されないように。
家族が非難されないように。
家族がケンカしないように。

例えば、勉強を頑張ることによって、お父さんがいない過程でも立派に子供を育てている家族だと認めてもらえる。

あるいは、万引きなど問題行動を起こして、喧嘩が絶えない両親の注目を自分に向けることで問題を目立たなくする。

あるいは、目立たないようにしていることで、家族に負担をかけないようにする。

といった具合です。

そんな思いで子どもは親の顔色を見て行動するのです。

大人になっても家族内のキャラを演じ続けてしまう

子どもの頃に、家族の中で担当するようになった役割は、大人になって家族以外の人間関係でも続きます。

もはや無意識に役割の範囲内で行動しているため、演じている感覚はなく、そのキャラが自分だと感じているかもしれません。

恋愛や職場の人間関係などにも影響します。

本当の自分ではなくて、キャラの範囲内で生きているため生きづらさを感じたり、本当の満足を得られない原因になってしまいます。

心の奥(無意識)に、本当の自分には価値がない、そのままの自分では役に立てない・・といった思いや、恐れ、罪悪感、不足感、心残りの気持ちがひそんでいます。

人間関係の障害になる

キャラを演じて認めてもらえたとしても、「本当じゃない自分」を認められているようで喜べません。
全部自分をさらけ出したときには拒否されるのでは、と疑います。

だから、人と深く関わったり、愛情を受け取ることがむずかしいので、満たされた感じが得られません。

なぜうまく行かないんだろう、なんで分かってもらえないんだろう、と消耗します。

人間関係に支障があるのは、役割を演じているからだったのです。

次回は、役割を降りる方法についてです。