自信って何なの?

2018年5月21日

 『自信がない』っていうのは自分で分かるけど、じゃあ『自信がある』っていうのはどういうこと?って考えるとよく分からなくないですか?

 私たちは自信がない時、欠けている部分を補おうとします。だから自信がなくなるんです。逆説的ですけど。

 自信に満ちている人を観察してみてください。(自信過剰の人じゃないです。生き生きして魅力的な人です。)何でもできるように見えるかもしれないけど、そうじゃないです。むしろ偏りが激しかったりします。でも、そんなことは気にもしていないんです。自分の好きなことだけを夢中になってやっている人たちなのです。

 人と比較して劣っている部分を克服しようと努力をしても、それを好きでやっている人にはかないません。好きでやっている人は努力を努力と感じていません。やりたいからやっているのだから。そういう人たちを見て、人として「優れている」、「頭がいい」、「才能がある」・・・とか「自分は敵わない」と感じて自信がなくなるのです。

 じゃあ、好きなことや得意なことをやればいいと言われても、そんなことがない。人より優れている事なんてない。そう感じるのは、これまで自分の欠点ばかりを探すのに忙しくて優れている部分を見過ごしているからです。

 気づいていたとしてもそれを認めることを無意識的に恐れていたりします。好きなことをやってうまくいかなかったら、ショックだからです。

 不安や恐れがあって自分の選択や決断に自信を持てないから、他人や世間一般の意見を気にしてしまうんですね。

 でも、好きなことを選ぶとうまく行きます。ミラクルが起きてしまうのです。そう言われてもなかなか信じられないですよね。だから、私は相談者の方には実験をしてもらうようにしています。思わぬ方向から予想もしない変化が起きてきます。それもあっけなく。自分でその体験をするとそれがどういうことなのかが感覚的に分かるようになります。すると頭で考えたことじゃなくて感じたことに身をゆだねることができるようになります。

自分が自分自身であることを受け入れる

 人と比べるとき私たちは平均に向かってしまうんだと思います。人と比べて得意じゃないことをやろうとするので一定以上の成果が出にくいですよね。不得意なことじゃなくて得意なことをやれば成果は出るけれど、得意なことは自分では気づきにくいんです。得意なことって自分にとっては当たり前にできることだから、『できて普通』だと思っていて着目していません。だから、自分には何の取り柄もない、と信じてしまうのです。

 苦手なことがあるのはいいことだと私は思っています。得意なことや苦手なこと(デコボコ)があるから自分の才能が明確になる。全てがうまくできたら、余計なところにエネルギーを分散してしまうと思うんです。

 だから、好きでも得意でもないことはさっさと諦める。

 それを手放したとき自分の才能が見えてくるんです。

 苦手なことは得意な人に任せることにして、好きなことに気づいてエネルギーを注いだとき、より夢中になって才能を発揮できます。自信を得たいと考えることを忘れたときに自信が身についていることに気づくんです。

 優れた人になろうとしても自信はつかないと思います。くやしい思いとかがモチベーションになって行動し、結果的に自信がついていることはあると思います。でも、それは優れた人になったからとか何でもできるようになったから自信を持てたのではないと思います。劣等感がきっかけにはなったかもしれないけど、次第に目の前のことに夢中になって、それを好きになって自分自身のことにエネルギーを注いだから自信がついたのです。

 誰かに受け入れてもらおうとするんじゃなく、自分が自分を受け入れる。そして他人と比較することをやめたとき自信が持てるようになります。

 私たちの時間は限られています。自分が持っていないものを数えるのはエネルギーと時間の浪費。持っていない物は数えきれないほどあります。それより、自分が持っているものに気づいてそれを楽しむ方が私たちの時間を有意義に使えると思います。

どうすればいい?

 気分が乗らない時は乗らないでいよう。機嫌が悪いなら「今日は機嫌が悪いぞ」と認めよう。ウキウキしているならウキウキしよう。自分の内側からやってくるものをただ味わいませんか。それを無視して押し殺して自分じゃないものになろうとするのをやめてみてください。

 自分の内側から湧いてくるものをただただ受け入れること。カラダが感じる感覚、感情、直感。自信を持とうなんて思うのをやめてただ自分でいることにする。そうすると気づいた時には自信を持っているのです。

で、自信って何?

 私が考える自信とは、『自分を信じる』ということです。行動の指針を自分にするんです。他人の意見ばかりを気にして自分の感覚を無視するということは自分を信じないということです。だから自信がない。何も持ってなくても何もできなくても、そのままでもいいことにとりあえずする。

 何かができるようになったら自信が持てるかというと大抵は持てません。また別の足りないものに気づくからです。仮に自信を持てたとしても、その自信の理由を失った時に自信も崩れてしまいます。

 根拠がないのが本物の自信。根拠がない自信は崩れません。

 あなたじゃない人になろうとするのはここでもうおわりにしませんか。