『自信がない』っていうのは自分で分かるけど、じゃあ『自信がある』っていうのはどういうこと?って考えるとよく分からなくないですか?
私たちは自信がない時、欠けている部分を補おうとします。だから自信がなくなるんです。逆説的ですけど。
自信のある人は、こんな人
自信に満ちている人を観察してみてください。
自信過剰の人じゃないです。生き生きして魅力的な人です。
(自身過剰に見える人は、自信がないんです・・)
何でもできるように見えるかもしれないけど、そうじゃないです。
むしろ偏りが激しかったりします。
でも、そんなことは気にもしていないんです。
自分の好きなことを夢中になってやっている人たちなのです。
人と比較して劣っている部分を克服しようと努力をしても、それを好きでやっている人にはかないません。
好きでやっている人は努力を努力と感じていません。
やりたいからやっているのだから。
そういう人たちを見て、人として「優れている」、「頭がいい」、「才能がある」・・・とか「自分は敵わない」と感じて自信がなくなるのです。
じゃあ、好きなことや得意なことをやればいいと言われても、そんなことがない。
そう感じるのは、これまで自分の欠点ばかりを探すのに忙しくて、自分の興味や優れている部分を見過ごしているからです。
気づいていたとしても、それを認めることを無意識的に恐れていたりします。
好きなことをやってうまくいかなかったら、ショックだからです。
不安や恐れがあって自分の選択や決断に自信を持てないから、他人や世間一般の意見を気にしてしまうんですね。
でも、好きなことを選ぶとうまく行きます。
そう言われてもなかなか信じられないですよね。
だから、私は相談者の方には実験をしてもらうようにしています。
思わぬ方向から予想もしない変化が起きてきます。
自分でその体験をすると、それがどういうことなのかが感覚的に分かるようになります。
すると頭で考えたことじゃなくて、感じたことに身をゆだねることができるようになります。
自分が自分自身であることを受け入れる
人と比べるとき私たちは平均に向かってしまうんだと思います。
得意じゃないことをやろうとするので、一定以上の成果が出にくいですよね。
不得意なことじゃなくて、得意なことをやれば成果は出るけれど、得意なことは自分では気づきにくいんです。
得意なことって自分にとっては当たり前にできることだから、『できて普通』だと思っていて着目していません。
だから、自分には何の取り柄もない、と信じてしまうのです。
苦手なことがあるのはいいことだと私は思っています。
得意なことや苦手なこと(デコボコ)があるから自分の才能が明確になる。
全てがうまくできたら、余計なところにエネルギーを分散してしまいます。
だから、好きでも得意でもないことはさっさと諦める。
それを手放したとき自分の才能が見えてくるんです。
苦手なことは得意な人に任せることにして、好きなことにエネルギーを注いだとき、より夢中になって才能を発揮できます。
『自信を持ちたい』と考えることを忘れたときに、自信が身についていることに気づくんです。
優れた人になろうとしても自信はつきません。
くやしい思いをモチベーションにして行動し、結果的に自信がついていることはあると思います。
でも、それは優れた人になったからとか、何でもできるようになったから自信を持てたのではないです。
劣等感がきっかけにはなったかもしれないけど、次第に目の前のことに夢中になって、それを好きになって自分自身のことにエネルギーを注いだから自信がついたのです。
誰かに受け入れてもらおうとするんじゃなく、自分が自分を受け入れる。
そして、自分がやりたいことをやるようになると、自信が持てるようになります。
私たちの時間は限られています。
自分が持っていないものを数えるのはエネルギーと時間の浪費。
持っていない物は数えきれないほどあります。
それより、自分が持っているものに気づいて、それを楽しむ方が私たちの時間を有意義に使えます。
どうすればいい?
気分が乗らない時は乗らないでいよう。
機嫌が悪いなら「今日は機嫌が悪いぞ」と認めよう。
ウキウキしているならウキウキしよう。
自分の内側からやってくるものをただ味わいませんか。
それを押し殺して自分じゃないものになろうとするのをやめてみてください。
自分の内側から湧いてくるものをただただ受け入れること。
カラダが感じる感覚、感情、直感。
自信を持とう、と考えるのも一旦脇に置いて、ただ自分でいることにするんです。
で、自信って何?
自信とは、『自分を信じる』ということです。
行動の指針を自分にするんです。
他人の意見を気にして、自分の感覚を無視するということは、自分を信じないということです。
だから自信がない。
何も持ってなくても何もできなくても、そのままでもいいことにとりあえずする。
何かができるようになったら自信が持てるかというと、大抵は持てません。
また別の足りないものに気づくからです。
仮に自信を持てた気がしても、その自信の理由を失った時に自信も崩れてしまいます。
根拠がないのが本物の自信。
根拠がない自信は崩れません。
あなたじゃない人になろうとするのは、ここでもうおわりにしませんか。
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