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役割を降りて、素の自分を生きる方法

前回の役割(キャラ)の話の続きです。
知らず知らずに、自分の意思ではない役割を演じて生きると、不自由さを感じます。
今日は、無意識に演じていた役割を降板して本当の自分として生きる方法についてです。

前回の記事はこちら

役割を手放すために

役割は、あくまでも家族の中でうまくやっていけるように考えて、幼い子どものあなたが身に付けたキャラです。

あなたそのものというわけではありません。

役を演じたことが悪いわけでもありません。
子どものときには、その役割を演じることによって、なんとかやっていくことができました。

でも、その役割はもう役目を終えました。
育った家族の中での役割は、今のあなたの環境には必要なくなりました。

役割を降りて、素の自分でいく。

そうすると、「与えたり、受け取ったり」できるようになります。

自分のことも、他の人のことも受け入れやすくなります。

心残りやなんかを受け入れる

家族が理想通りじゃなかった、幸せじゃなかった、罪悪感や心残り・・いろいろあると思います。
こんな気持ちを、まずは認めます。

この事実に向き合わないで、なかったことにしていたら、キャラを降りることができません。

事実を否定することは、自分を否定することです。

だから、抵抗をやめることからスタートします。

役割降板の手順

  1. まずは、役割を演じていたことに気づく。
  2. 役割のせいで、うまくいっていないのかもしれないことを考えてみる。
  3. 今後は、どんな風になりたいのかをイメージする。
  4. 生活の中で、いつものパターンに気づいたら違うやり方を試す。
  5. 繰り返す。

いつものパターンと違うやり方というのは、例えば、ヒーロー役の人なら、完璧じゃない「そこそこ」なことをする。

傍観者なら、よそよそしくする代わりに一歩踏み込んで人に話しかけてみる、といった感じです。

「そんなのムリ。自分の柄じゃない」と思うようなことも少しずつ試してみてください。

役割ごとのポイント

ヒーロー

他人に助けを求める。感情を優先する。完璧を手放す。

親を喜ばせたり、認めてもらうためにがんばってきました。
がっかりさせるのは、恐ろしく感じるかもしれません。

でも、力を抜いて「普通」(スゴイ人じゃなくて)を楽しんでください。

試しに、やったことのないことや、得意じゃないけど楽しめそうなことをやってみてください。
単純に楽しむためだけにやれること。
完璧にできそうもないことを楽しんでやってみてください。

それから、寛容で信頼できる人に自分の弱点を話して聞いてもらってください。

問題児

とても重要なことは、自分の人間性の問題ではないのだと理解することです。
一人で勝手に問題児役の行動を始めたわけではありません。

家族の別の問題を隠すために無意識にやったことかもしれません。
それとも苦しみを分かってもらうための行動だったかもしれません。

家族のバランス関係や他の何かが影響して、無意識に役割としてそういう行動を始めたのです。
今度は、意識的に役を降りる必要があります。

問題になるような行動を取った理由や、本当はどうしたかったのかを考えてみます。
その目的を達成するために、問題行動を起こすのではなく別の方法を取る必要があります。

自分と人を信頼し、人の力も借りてください。

世話役

これまで自分自身の望みや好みについて考えることもなかったかもしれません。

できなかったこと、諦めていたことを思い出してみてください。
自分を優先して、自分のために時間を使って何かやってみてください。

自分がやらないとうまくいかないと心配になるかもしれません。
でも、全て引き受けるのではなく、周りの人たちを信頼して任せることも必要です。
自分が犠牲になることで、周りの人が罪悪感や負担を感じることもあります。

あなた自身が自分を大切にして自由になれたとき、あなたの能力とやさしさによって、周りの人をさらに幸せにすることができます。

傍観者

あまり人と深く関わらずにいれば、不安定な状況や苦しさから自分を守ることができたかもしれません。

でも、いつもの役割パターンに陥ると、人と関わる喜びや意味からも遠ざかってしまいます。

人との距離を近づけることを決心してください。
人とよそよそしくして、深入りしない自分に気づいたら、自分のことを話してみてください。

少し踏み込んで、人に質問をしてみてください。

マスコット

人の機嫌が悪くなると、心がざわつく。
衝突を避けるために、賛同していなくても相手に合わせることが自然になっているかもしれません。

でも、人の機嫌はあなたとは関係ありません。
人が不機嫌になっても、上機嫌になっても、それはその人の自由です。
その人の自由にさせてあげてください。

誰かが傷つくことがあっても、それは人生の一部です。
悲しんだり、怒ったり、泣いたりして、人は成長します。
成長の機会を取り去ってはいけないのです。

人と違う考えを持ったら表現してみてください。
自分の意見を話してください。

素の自分を生きる

素の自分でいると言われても、素がなんなのか分からない。

どうしたらいいか分からないと思うかもしれないですよね。

長い間キャラで過ごしていると、キャラなのか自分なのか混同してしまいます。

役割でいる時は、周りの視線を意識しています。

素の自分でいる時は、自分の心を意識しています。

自分の心が望むこと。自分が楽しいと思うかどうかを基準に行動してみてください。

誰も見ていなくても、誰も認めてくれないとしてもやりたいと思えることは、素の自分がやりたいことです。

役割を演じることによって身についた能力や感覚というものもあります。

役割を離れて、本来の自由な自分を生きることによって、それらを生かすことができます。
そして、自分の喜びや幸せに目を向けることができるようになります。

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